空虹桜>久しぶり(※1)にアタシから話を切りだしてみたり。
U・B >って、お前それで終わりか。オイ。
空虹桜>うん。だって、物珍しさを醸し出してみたかっただけだからさ。
U・B >はぁ、そうですか・・・
空虹桜>あれれ?なんかイヤそうな物言いですねぇ。お兄ぃさん。誰かさんが忘れ物(※2)
したからって、仕方ないからネタ用意してあげたのにぃ〜。
U・B >イヤミやなぁ。だから、その件に関しては平に平に感謝してますがなぁ。
空虹桜>やっぱ、そゆとこはきちんと公に見えるところではっきりさせないと気持ち悪いでしょ。
U・B >ホント、嫌らしい性格してるよな。お前。
空虹桜>だからこんなに人生楽しいんじゃないの!
U・B >開き直るな!情けないぞ。ホントに。
空虹桜>いいのよ別に、あんたに同情されなくても。うんで、本題。
U・B >はいはい。ちゃっちゃと進めてください。
空虹桜>去る2/25旭川市公会堂で行われたミュージカル「BREATH」ASAHIKAWA FAMILY公演
「ナツヤスミ語辞典」の感想を北海道の演劇界の今後と演劇論を交えて熱
く語ろうと思う次第で御座います。
U・B >長くなるならいいよ。そんな無理しないで。編集するの俺なんだし。
空虹桜>いちいち文句言わない。で、なんでそんな旭川くんだりまで見に行ったこと言えば、先
輩(※3)と元クラスメイトの計二人が出てたからなわけで。
U・B >そういやさ、ここで話した観劇感想、全部素人の舞台なんだけど。
空虹桜>仕方ないでしょ。金も時間もないんだから。そんな前ふりにばっかツッコミ入れてた
ら終わんないわよ。
U・B >わかったから、お前も余計なこと言うなよ。
空虹桜>さてさて、えーと、この台本は1999年の高文連演劇の上川・留萌地区大会で旭川東高
校がやったのが基になってると思うんだけど、ストーリィを要約すれば、女子中の陽
気でセンチな夏休み。
U・B >それは要約と言うより、なんだ・・・ともかく、骨子にもなってないんじゃねぇか?
空虹桜>いいから黙って聴いてなさい。もしかしたら、そのうちこの芝居見る人いるかもしれない
でしょ。高文連に出てくる典型的な本(※4)だし。笑いを取りつつもメルヘンチックに最
後は泣かす。敢えて問題をあげれば主人公三人組のせいで、話の重心がちょっとメイン
からずれちゃって、全体が薄味になっちゃってる。
U・B >ありがちな話やねぇ。ほんまに。でも、その主題云々のところは人のこと言えな
いだろ?お前の書いた小説だって。
空虹桜>五月蠅い。で、パンフ(※5)を見る限りは市民劇団らしくて、役者の中には手に仕
事持ってる人っぽいのもいたんだけど、演出そのものはアタシ的には好きな感じなのよ。
笑わせようとするところも泣かせようとしてるところも見てて凄い伝わってくる。だけど、
U・B >笑えない。泣けない。と?
空虹桜>敢えて言葉にするとね。泣けない理由はストーリィの方で言ったように、重心がずれちゃっ
たから山場の15年ぶりだかの御対面に対する感動が薄くなっちゃったせいなんだけど、
笑えない方はね。笑いを取ろうとしてやった動きが笑いに結びつかず凄い中途半端に見
えるの。それは芝居を壊したくないからなんだろうけど、その割には露骨に笑い取りにき
といて、そのくせ台詞の方は演劇演劇してる。
U・B >客的にはそこで笑っていいかどうかわからないわけだ。
空虹桜>客のノリが悪すぎたってのもあるんだけど、それを差し引いてもね。あと、も一つ難を
言えば「ミュージカル」って名乗ってるせいか、話の中に無理矢理踊りパートを入れちゃっ
て、そこだけ浮いちゃってた。アタシの拙い読解力ではストーリィとの関係性が見えない。
中学生のを除いては。
U・B >最後のところはよくわかんないけど、要するにその踊りは邪魔だと。
空虹桜>アタシの立場を考えて発言しなさい。あんたは。誰もそこまで言ってないでしょ。もう少
しストーリィに絡めてくれれば別にいいのよ。
U・B >それで、K原嬢とナナコ嬢はどうだったん?
空虹桜>いや、やっぱり時は人を変えるんだなぁと。K原さんは髪切ってイメージ変わっ
てて、中学生やるにはさすがに無理あったけど、それでも、きちんと、おいしいと
ころをおいしそうに芝居してたし、ナナコ(※6)なんて、あーた、アタシの100
倍は芝居上手かったわよ。ホント。参ったね。こりゃ。ッタク。もしこのまま成長したらあ
たしが映画撮るとき出てもらおうか?ってぐらい。
U・B >夢のまた夢、捕らぬ狸のなんとやら、及びその100倍が褒め言
葉になってるかどうかは置いとくとして、そんなに上手かったの?
空虹桜>もう、ホント、マジ、おったまげたね。ても、大学入ってから始めた割にはって話だけどね。
そうそう、ここ数日ウチの妹どものせいでNACS(※7)のビデオとか見てたから余計思っ
たんだけど、あの芝居くさい台詞回しってどうにかして欲しいなぁ。
U・B >たとえば?
空虹桜>舞台の上は少し大きめに動かなきゃいけないから、それにつられてしゃべりもゆったりす
んのよ。「なる〜ほど〜」とか。「えっ」みたいな驚き方のイントネーションとか。(※8)
U・B >でも、それって別に悪いことじゃないんだろ。お前が過度に気にしてるだけで。
空虹桜>いや、そうだけどさ・・・まぁ、総括すると、思ったより芝居も演出もしっかりしてて、上演
時間+1000円の元は取れたかな(※9)。また見に来てもいいかなぁ。
と思えるお芝居でした。まる。(※10)
※1 とは言っても、ここ以来。
※2 詳しくはここ参照。笑い事じゃないけど、笑って許して(C)和田アキ子
※3 空虹にとって演劇同好会唯一の先輩。
※4 台本のことらしいです。(ちなみに、その後この脚本、実はキャラメルボックスが元だと判明。今となっては間抜けな会話ですな 2002/11/24追記)
※5 わかってるとは思うけど、パンフレットの略。お芝居にしろなんにしろこれは付き物。
※6 いや〜、さすがに無理したなぁ。ここ(笑)一応、収録時は実名で会話。編集時に俺が空虹にここを名字の方に変えていいか確認したところ、却下されたので苦肉の策として、愛称一字をイニシャルに。(思い出したんでHNに直してみました。2001/9/3追記)
※7 北海道で一番人気(?)の劇団。TEAM-NACSが正式名称っぽい。つーか、俺はよく知らぬ(笑)
※8 ここら辺、文字で表現してもわからない「もどかしさ」ったら、もう。
※9 これって、結構重要な基準らしく、空虹が言うには「見せる側はお金と時間を払ってもらったのだから、それに答えなければならないし、その逆もまた同様」だそうです。
※10 空虹桜48行。U・B19行。無論、俺の連勝は3にのびる。ちなみに、中盤以降空虹部分の文字拡大はできるだけ自粛しました。各自、心の目で拡大せよ。