第420回 ゆ・と・り どっちがロックか?

空虹桜>いいけど、べつにこの話題にアタシを巻き込んでくれなくてもいいんじゃないかと
U・B  >なにを仰います。空虹さん、もう2回もRSR(※1)来てらっしゃるじゃないですか。
空虹桜>いや、まぁ、行ってますけど、スチャダラ目当て(※2)だし、なにより、アンタとか良田君(※3)とかみたく思い
       入れがあるわけでもないし
U・B  >だからこそ、どーでもいい派みたいな人の意見も聞きたいわけですよ。ちまたに溢れてるのってロキノン派
       かRSR派しかいない※4)もんだからさ。
空虹桜>なにその派閥抗争。
U・B  >そこは言わずとも、空虹さんならご承知の通りですよ。ロック論者ってロックをヒロイックに語るわりに、女々し
       いとこで鬱々とした抗争に明け暮れるもんなんですよ。
空虹桜>「ロックだロックじゃない」論争をしてなにになる?っていう。
U・B  >さらに些末になると「パンクだパンクじゃない」とか「商業音楽だ芸術音楽だ」とか。
空虹桜どーでもいいよね
U・B  >どーでもいいんだけど、ギャグには丁度いいんでよく使うんですけど、ともかく本題。渋谷陽一翁がトバ
       しちゃった※5)じゃないですか。
空虹桜>キャッキャ言ってる人たちはなにが問題なの?
U・B  >なんなんッスかねぇ。とりあえず、好きなバンドが出れなくなったのが不満らしいですよ。
空虹桜>でも、フェスってそんなもんだよね。
U・B  >そんなもんっていうか、俺が一番好きなバンドはどこにも出してもらえないし
空虹桜>・・・せつないねぇ・・・
U・B  >でも、リクエストするんですけどね。わかってて。それはともかく、タイムリィな話題じゃなくなったからこ
       そ、きっちりさせとかなきゃいけないと思うんですよ。
空虹桜>なにを?
U・B  >カミングアウトしたロキノンと無視した、あるいは「ロキノンに出ないでください」とお願いしたWESS(※6)。どっ
       ちがロックか?っていう。
空虹桜>えと・・・なんか・・・枕と矛盾してない?
U・B  >そゆ決定的なとこ気づいちゃ負けだから。
空虹桜>わけわかんないし。
U・B  >いやね、普段お前ら「ロックだ」「ロックじゃない」とかキャッキャ言ってるのに、その言葉自分に向け
       ないのはどうなのよ?と。
空虹桜>その論展開はハナから渋谷陽一バッシングを意図してるように聞こえるな。
U・B  >言い回しがややこしいです。わかるけど。
空虹桜>まぁ、コンセプトはわかるから、無理矢理真面目な解釈をしてくと、個性をつけたいんで出さないでく
       ださいなんて交渉をしたWESSはロックじゃない。で、そんなWESSがロックじゃないと声高に叫ぶ
       キノンはロック。とはいえ、自分たちも裏でいろいろやってるクセにまるで被害者面するロキノンは
       ロックじゃない。んでんで、そこをスルーしたWESSはロックだよね
U・B  >おおっ!なんか空虹さんだいぶ「ロックじゃない」を使いこなせるようになったじゃないですか。
空虹桜スゴい上から目線でらっしゃる
U・B  >で、結局結論としてはどっちも微妙にロックじゃないから悪いわけで、お前らいちから
       ロックを聴き直して猛省しろよと。
空虹桜>そうそう、一個思いついたんだけどさ、
U・B  >せっかく俺がまとめたところで?
空虹桜>うん。ちょっとイケるから聞いてみ。とりあえず確認だけど、ロキノンって広告出さないと記事になら
       ないんだよね。(※7
U・B  >ええ。良田君の話だと。
空虹桜>だったらさ、RSRがロキノンに広告打ったら相当ロックだよね
U・B  >ハハハハハハハハハ!
空虹桜>おおっ、ウケたウケた。
U・B  >いや、その発想無かったっていうか、それ逆もアリだよな。これで今年ロキノンがRSRにブース
       出してきたら相当ロックだし。
空虹桜>だねぇ。やっぱさ、それぐらいやってくれないと面白くないじゃんね。
U・B  >んだんだ。つまり、ロックじゃないヤツはロクデナシなわけだ。(※8


※1 RSR:U・Bの帰る場所ことRISING SUN ROCCK FESTIVALのこと。2008年は8/15・16開催。例年4月から8月いっぱいぐらいまでRSR画像がケータイ待ち受けです。
※2 スチャダラ:空虹さんが大好きなことでおなじみスチャダラパーのこと。んで、空虹さんは電気グルーヴ×スチャダラパーが出た2005年とTHE HALLO WORKSが出た2007年にRSRへ来ている。たぶん、今年も来るんじゃないかと。
※3 良田君:当サイトでもっとも音楽色が濃い日記を書いている人。ただ、いかんせん最近はRSR絡みでしか更新されない(苦笑)
※4 ロキノン:ロックで革命を起こすはずが、いつの間にかタダのサブカル出版社と化した感のあるrockin'onのこと。なんだかんだ言って、頼りになる出版社ではある。
※5 なんとなーく、渋谷陽一翁はあの文書をサクッと消してしまいそうだから、コピペして全文ここに保存しておこうかと。怒られたらすぐ消しますけど、その代わり怒りのメールを晒しますので、それを承知でメールくださいね>ロキノン関係者
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日本のフェスのこれからを考えるために
 今年は、参加者の方からライジングサン・ロックフェスティバル参加アーティストはロック・イン・ジャパンには参加しないのですか、という質問をかなり前から受けていました。いつか、それは正式にお答えしなければと思っていましたが、このタイミングでお答えする事にしました。見ていただいた通り、ライジングサン・ロックフェスティバルに参加するアーティストはひとつもロック・イン・ジャパンには参加しません。参加者の方からすれば、明らかに「一体、何故?」という疑問が起きる事態でしょう。当事者として説明するべきだと判断して書く事にしました。今年、ライジングサン・ロックフェスティバルはロック・イン・ジャパンとのアーティストの重複は完全に避けるという方針を出されたようです。たくさんのアーティストの方から、ライジングサン・ロックフェスティバルから、そうしたブッキングの意向を伝えられたという旨を言われました。とても残念な事です。当然、多くのアーティストの方が両方のフェスへの参加を希望していました。ロック・イン・ジャパン参加のアーティストにもライジングサン・ロックフェスティバルに参加したい方々はたくさん居ます。逆もそうだと思います。ライジングサン・ロックフェスティバルには、そうした方針を出された理由があるのでしょうが、アーティストの参加したい想い、参加者の観たいという想いを犠牲にしてまで得られる何かがあるとは僕には思えません。もし、そうしたものがあるのなら是非、メッセージとして出していただければ、アーティストも参加者も、そして僕達もいろいろな事を考える事ができると思います。
 無論、僕達はロック・イン・ジャパン出演のアーティストに他フェスへの出演を避けるようにお願いした事はありません。今年も一切していませんし、これからもするつもりはありません。ようやくフェスも日本の中で定着し、その楽しさを多くの人が共有するようになってきました。これから、もっともっとフェスが盛り上がり、より多くの人があの空間と時間を体験できるようになれば素晴らしいと思います。是非、その為にも来年からは、こうした形でのブッキングがなくなり、もっと自由にアーティストがフェスに出演できるようになればと思い書かせていただきました。

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これから僕達がすべきこと
 まず、フェスを楽しみにしていたライジングサン・ロックフェスティバル、ロック・イン・ジャパン・フェスティバルの参加者の皆さんに、6月1日の僕のメッセージによってせっかくのフェス前の楽しみな気持ちを台無しにしてしまった事をおわびします。無論、そうした事をしたい為に書いたメッセージではありませんでしたが、それぞれのフェスのBBSを見ても明白なように、多くの方に失望感を与える結果になってしまいました。申し訳ありませんでした。その結果に対する責任を感じています。「参加者が主役」という事が僕のフェスのテーマであるにもかかわらず、逆に参加者を疎外する事になってしまいました。
 これから僕達がすべきは、フェスに出たい、フェスに出て欲しいと思うアーティストが自由に出られる状況を作る為に、当事者同士が話し合う事だと思います。そこに進みたいと思います。そこで日本のフェスが良い状況に進む、何か具体的な方法を当事者同士で作り出せるように努力したいと思います。

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※6 WESS:北海道のイヴェントプロモータ。RSRを主催する会社。よく「WESS山本」という単語が頻出するが、SMASH日高と違って、山本はWESSの社長ではない。
※7 この話のあとにロキノン立ち読みしたら、フジロックの記事が出ててビックリした。んで、ホントにフジの広告も出てた。今年のフジは売れてないのかなぁとちょっと思った。例年広告打ってるんだっけ?
※8 空虹桜24行。U・B27行での負け。ちなみに、最終行の拡大部はご存じ怒髪天の名曲「ロクデナシ」より引用です。ネームでも歴史でもなく、“今”ロックじゃないヤツはロクデナシ。


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