Ｕ・Ｂ ＞ええ。ぶっちゃけた話、永遠にピーターパンシンドロームじゃないですか。俺らって。
空虹桜＞思いっきり恥ずかしい導入ですけど、否定できないところが痛いなぁ。
Ｕ・Ｂ ＞でまぁ、直接の契機は怒髪天（※１）の「オトナマイト・ダンディー
」なんですけど、どうもこのアルバムにたいしての切り口が、「そんな大人いない」みたいなところからスタートしてるわけですよ。嘘付け！と。
空虹桜＞さすがお子ちゃまは脊髄反射しちゃう。
Ｕ・Ｂ ＞なんとでも言ってください。すくなくとも俺はね、いい歳こいて徳川埋蔵金掘ってた糸井重里（※２）にはじまって、大仏
顔だからって、birdと不倫して子供まで作っちゃったみうらじゅん（※３）やら、CDのクレジットが「ピエール瀧」（※４）とか
知ってるわけじゃないですか。
空虹桜＞はい。もう、なにが言いたいかは充分わかりました。つまり、仕事しない間なにやってるかと思ったらゲームしかしてな
かったスチャダラアニ（※５）的な話ですね。
Ｕ・Ｂ ＞ええ。つまり、俺らが好きな大人ってそゆ大人じゃん。
空虹桜＞コピーライタ的に言えば「子供心を忘れない大人」
Ｕ・Ｂ ＞DMC（※６）でネタにもされないタイプと言いましょうか。で、そもそも、俺はゲルゲの最終回で井手功二（※７）が「カッコ
いい大人になりましょう」って言ってたから、カッコいい大人になりたいわけだよ。
空虹桜＞中二病的な。
Ｕ・Ｂ ＞ええ。もうなんとでも言ってください。問題はこの「カッコいい」が、「ちょい悪親父」的な意味でのカッコイイなのか、それ
ともジャニーズ的な意味でのカッコいいなのか、それとも他のなんなのかという話で、俺の信仰しているカッコ
いいは他のなにかなわけだ。
空虹桜＞自分で「信仰」言っちゃうあたりがなかなかにスゴいね。
Ｕ・Ｂ ＞まぁね。価値観の闘争だからね。いわば。
空虹桜＞闘争って。
Ｕ・Ｂ ＞かなり重要なことだと思うんですけど、サブカル山脈的には、どれだけカッコ悪いを晒せるか＝カッ
コいいなわけですよ。あるいはどれだけ怠惰に遊んでるか＝カッコいいなわけですよ。
空虹桜＞ホントさ、アタシだってスチャアニは大好きだけど、完全に他人だから大好きなわけであって、そゆこと真顔で言っ
てるヤツが周りにいることは迷惑なことこの上ないんだよね。
Ｕ・Ｂ ＞それを承知で植木等（※８）なわけじゃないですか。
空虹桜＞ごめん。日本語についてけない。
Ｕ・Ｂ ＞こっちは本気で遊ぶために必死で働いてるんだよバーカって話ですよ。
空虹桜＞うわっ。それ言いたいがためだ。今回。
Ｕ・Ｂ ＞どれだけこっちが必死で一般人のフリしてるかなんてわかりゃーしないわけじゃん。余所
様には。わかってもらおうとも思っちゃいないんだけど。とりあえず、振り出しに話を戻そう。今回の怒髪天のアルバム
は、ホントに驚くべき程良いアルバムだし、俺の思い描く大人像の一端が間違いなくあるア
ルバムなんですよ。それを、無理矢理勝手に普遍化して一般論としての大人にあるまじきとか語ってるんじゃねぇー
よロッキンオン！（※９）
空虹桜＞ええ〜、そこ？着地点は。
Ｕ・Ｂ ＞だってもう腹立って腹立って。
空虹桜＞大人げないなぁ。
Ｕ・Ｂ ＞言えたぁ！
空虹桜＞ええ〜、もしかしてアタシ出汁にされてるだけ？今回。
Ｕ・Ｂ ＞そもそも、今の年寄りがどんだけ大人やってるってよ。元自民党のヤツらとか。だい
たいにして、暴走した海軍を押さえきれず、第二次世界大戦でボロ負けしたのはどこの大人だ。
ざけんなよって!!（※１０）
