ブルース 〜 ブルースだってただの唄

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 今朝のわたしは機嫌がいい。他者とは関係無い。駅へ最短の繁華な元闇市。如何わしいこの街並の残像無駄に捕らえる。意味深に
川崎区で有名になりたきゃ 人殺すかラッパーになるかだ
 通勤路でBeats Fit Proが再生するBAD HOP「Kawasaki Drift」
 Explicitは便利だけど、ユーモアが失われる気もする。
職質止めて
 酔っ払いの悲鳴に、直截だからユーモラスな時もあると思い出す。土地柄、赤字も大惨事も日常茶飯事。改札を抜ける。
 やぎこにMoment Joon、なみちえでハイパヨからLil Nas Xのおみそはん、鎮座にMegan Thee Stallion、ヒプマイとBTS「Dynamite」
 シャッフルだと尚更、ラップなんてただの唄。これが音楽じゃなくて、ただの騒音だとしてもヒップホップなんてただの精神。
 一駅乗り過ごしても、満足だけは譲れない。血肉になってるリリックを囀る。そんな気分なのです
 職場 a.k.a つるみの塔そば駅前で、赤目の達磨のオジキ合法的なトび方をビラ配り。人混みを馬鹿が自転車でやってくる
 あゝ、Forever Youngっても、掲揚するパンチラインが古いのは、心のベストテン第一位があんな曲だからだ。

超短編 500文字の心臓
第186回競作「ブルース」逆選王作

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Text by SORANIJI Sakura,2022
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