ラヴァーズ・ハイ

 彼女目の前に、理性と煩悩の狭間に悶える俺。
 なんでって、その、頭ん中にあるったけのラヴソングが、サビだけBPM180ぐらいでループメドレーしてんだぜ。昨日からずっと。んで、激しくアゲアゲの後先知らずで君まで一直線! な、勢いで告ったわけだ。
 いや、ハズなんッスよ。けど、決め台詞つーか、愛の言葉つーか、覚えてないの。なに言ったかサッパリわかんねぇの。しかも言ったあとって間が持たないじゃないですか! 目と目合わせちゃったりとかすんのね。これが。すっとさ、自然と彼女の顔全部視界に入って、
「     」
 馬鹿だねぇ〜俺。ホント馬鹿だねぇ〜。答え聞き逃してやんの。唇ぷにゅぷにゅ可愛く動いてんの見入ってやんの。チューしてぇ〜しか覚えてないの。あ゛〜
 でだ、とりあえずチューしていい?チュー。

千文字世界―魅惑の話術―

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