見てきました。「
おおかみこどもの雨と雪」
う〜ん・・・なんだべなぁ・・・
もともと微妙だなぁと、発表直後から思っていたけれど、見たらホントに微妙だった。
独断ビックリする展開がないままに最後まで見させるのはさすがだなぁと思ったけれど、それだけの話とも。
そもそも、「雨と雪」じゃなくて、「雪と雨」なんじゃないだろうか?生まれた順的には。
閑話休題。
「おおかみこども」が、アウトサイダーの比喩であることは言わずもがななんだけど、パンフ的には「ハーフ」になっていたけれど、むしろここではアニヲタとかと見た方が相応しい気がするんだけど、普通に溶け込もうとした雪がカミングアウトして受け入れてくれたのは、結局、同じアウトサイダーになりかけの人だし、花を最初に受け入れたのは一番の偏屈じーさん(菅原文太!)だし、雨は結局引きこもった上に自分の世界で王様になっちゃったし、なんか「サマーウォーズ」で強引にコミュニティへ引きずり込む地方の無茶苦茶さを描いた人とは思えない、
ディスコミュニケーションの物語に見えた。
一番はなんといっても、花がほとんど子どもに手伝わせなかったことかな。家のことを。
全部一人で背負い込もうとして、結局、背負いきっちゃいました!
みたいな。
う〜ん、そういう話なん?
雪の中走り回るぐらいの家族演出より、もっと掃除や農作業で家族演出された上でじゃないと、クライマックスのやり取りが、花から雨に対する一方的な押しつけと諭されての許容にしか見えない。
作中も出てきたけど、一匹狼って言葉はたしかにあるさ。だども、パンフに書いてあるとおり、
狼は群れる動物だからなぁ。
つか、群れる動物だから、レアキャラに対して一匹狼って単語が出来たわけで、群描写みたいなモノがほとんど無いのがなぁ・・・
子離れの物語と見るか、実は花の成長談と見るかで、評価をあげられる気もするんだけど、パンフ見たら花の成長譚ってコンセプトはあるみたいだけど、なんか、全部違うかなぁ・・・
あと、細田監督がフード理論知らないわけがなくて、となると、フード理論的に盛り上がるのが「串焼きをタレに漬けてるシーン」しかないって、たぶん、裏になにか理由があるハズなんだけど、その辺は全然読み解けませんでしたとさ。