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映画

作品名記述者記述日
機動戦士Zガンダム A New Transition 星を継ぐ者唸るバクテリア2005/06/26

ここでも内容に触れてますので興味のある方はどうぞ。

20年。パンフで御大が書いているけれど、19歳の人は生まれる前の話である。
6歳ぐらいのガキが同じ回で見ていたけれど、たぶんお前の親父とお袋が会う、もっともっとだいぶ前の話だぜ。
さすがに、20年は遠すぎる――

御大の自慢はエイジング技術。古い映像のマスタリング&新作映像の劣化。
正直、言うほどつながりは滑らかじゃない。いくらなんでもOPのCGの流麗さとそこからつながるクワトロ・バジーナのシーンはギャップにガクッとくる。いや、マジで。
終盤綺麗だなぁと思ったら、単に全部新作だったりするし・・・
場面によっては笑っちゃうほどのギャップもあったりする。
ん?御大、これで良いんですか?

第1話から第12話の計6時間(実質一話23分前後だが)を2時間に圧縮してるんだから、そりゃテンポはいい。っていうか、御大が言う以上にテンション良すぎて説明不足がたくさん
しかし、しかしである。みんな忘れてはいないか?
ガンダムは、御大が作ったアニメはすべてにおいて基本的に説明不足なのだ!いつものことなのだ!!
みんな忘れてはいないか?この不親切さこそ、言いたいことだけをひたすら言って、サクサク進む。それがガンダムなのだ!!

ゴメン。暴走した。
ようするにだ、世のオタクぶった人たちの一部がこの作品を否定している。
オイ!お前らなんかガンダムを高尚にしてないか?過去を美化していないか?
たしかにちょっと時間はかかるけど、このテンポに慣れてしまえばあっという間。
今のストーリィアニメがどれだけ情報過多で説明過多で、テンポ悪いかよくわかる。
もちろん、これがエンタテイメントだ!と叫ぶ気はない。ただ、20年前のTVアニメをたかが12本使って編集しただけでも、(よく御大が使う言い回しだけれど)この程度の作品は作れるのだ。
じゃあ、今作られているどうしようもない作品たちはどうなる?

一からモノを作っているつもりになっている人間はこの映画を見るべきだ。
ガンダムであることに価値があるのではない。ロボットアニメであることに価値があるのではない。ましてや、富野由悠季が作ったから価値があるのではない。
編集したとはいえ、20年前の作品でも古くなっていない、普遍性がそこにあるから価値はあるのだ。

星の光は、1年も10年も100年も1万年だって昔の光なのだ――

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