空虹桜>とりあえずしかたない(※1)んで、國府田マリ子結婚記念より先に、この人たちの
結婚記念でやります。(※2)
U・B >えっと、たしかヴォーカルのTommyさんとベースの中の人が結婚したんだっけ?
空虹桜>なんか、バンド内結婚ってどうよ?とか思うんだけど、the brilliant green(※3)の1stアル
バム「the brilliant green」です。川本真琴に続き、名前=1stアルバムです。(※4)
U・B >なんか、今週は淡々と行くっぽいから1曲目。「I'm In Heaven」は英語歌詞で、もともとデビュ
ウ前は英語詞ばっかやってたバンド。たしか。
空虹桜>このタイトル見た時点で、この人絶対天国に行けないんだろうなぁとか思わない?
U・B >初っ端からスゴいこと言いますな。
空虹桜>最近の活動見ててもそうだけど、「天国」とか「Heaven」って、結構Tommyさんを語るときは重要な
タームだと思うんだよね。すると出てくるのは「それでも天国に憧れる」(※5)と。
U・B >でも、歌詞的にはもっと享楽的な天国だと思うが。メロディもアルバムの中じゃ明るめだし。
空虹桜>いや、英語読めないし。
U・B >うわっ・・・大学辞めろや。お前・・・だいたい、歌詞カードに対訳出てるだろうが・・・えっと、いい
や。2曲目が「冷たい花」
空虹桜>もう、今の健康体になった川瀬には絶対書けない詞(※6)だと思うんだけど、たぶん、最初に
ブリグリをいいと思った人は、この無駄に暗黒な世界に惹かれたと思うのね。
U・B >無駄かどうかはともかく、暗いわな。背徳的というか背信的というか。
空虹桜>もちろん、それまでほとんど英語詞しか書いたことないバンドが、メジャデビュウをき
っかけに日本語詞書くようになったからってのもあるかもしれないけど、とくにこの曲って歌詞だけ読
んでると結構肯定的なのに、全体としてはすっごい内向きに聴こえるっていう、ようする
にアンバランスなんだよね。
U・B >むしろ俺には、素直に暗いように聴こえるわけだが。逆に次の「You&I」なんかは明るい曲に
聴こえるし。
空虹桜>そうそう。だから、英語詞だと明るく行けるのよ。この頃は。まだ日本語詞にこな
れてないから。別に英語詞考えてから対訳すりゃいいんだけど、そうすると音数あわないとか
で、いろいろめんどくさいわけじゃない。
U・B >はいはい。言いたいことわかってきたぞ。ホントはブリグリだけじゃなくて、ちゃんとトミフェブ(※7)も
やらないけないわけだな。
空虹桜>たぶん2ndはレーベルゲート2(※8)になるだろうから間違っても買わないんだけどね。とも
かく、たとえば4曲目の「Always And Always」なんて、トミフェブの前段階が見え隠
れしてると思うの。ただ、この頃は英語じゃないとこんなこと書けないっていう。
U・B >ああ、そうなると5曲目「Stand by」も同じく聴こえるわな。そっか。初期ブリグリって暗さだけ
がウリだと思ってたけど、それは微妙に勘違いなんだ。
空虹桜>いや、なんだかんだいっても暗いんだけどね。それはほら、煙草吸いすぎで体が病んでた
頃だからさ。ちなみにこの曲、このアルバムの中では2番目に好き。
U・B >そっか・・・俺の中にあったブリグリ→GARNET CRAWって図式は厳密には間違いか。
空虹桜>わかりやすいからいいんじゃない。少なくとも、このアルバムはジャケも写真も冷たいわよ。
U・B >たしかに。
空虹桜>それに、前半5曲中4曲が英語詞だから印象違うのよ。これが後半5曲になると日本語詞の方が
多いんだからさ。(※9)