第232回 Los Angels(前編)

U・B  >本棚で、俺がブリグリを引き取る際に、なぜ空虹はこれだけ自分とこに残したのか?
       の謎を解く今回のクロスフェーダ。3rdアルバム「Los Angels」の前編。(※1
空虹桜>そんな重々しく感じてらっしゃったんですか?あなたという人は。
U・B  >いや、これぐらいに盛り上げといた方が話も盛り上がるかなぁと思って。
空虹桜>実はこっそりアンタとかって「いや」ではじまること多いよね。言いだし
U・B  >やっぱそういう方向に話を転がそうとしますか・・・いいや。まず1曲目「THE LUCKY
       STAR☆☆☆」なぜか☆3つで、絶対ここら辺計算だなとか思っちゃう最近の俺は
       にに毒されてますか?
空虹桜自己中毒じゃない。
U・B  >グハッ・・・
空虹桜>いろいろこれだけ残したのには理由があって、一部は後編喋った方が都合いいと思うから
       そっちに回すけど、一つに、このアルバム英語詞onlyの曲が無いのよ。
U・B  >ああ、今まで話してきた前提みたいなものが壊れちゃいますな。
空虹桜>そう。アタシはこのアルバムがバンドにとってもの凄いターニングポイントだと思ってて、たとえ
       ば、唯一このアルバムのジャケだけ川瀬智子が写ってるのね。他のアルバムで
       はバンドメンバすら写ってないのに
U・B  >えっ?ハァ。たしかにそう言われれるとそうですな。へぇ〜
空虹桜>他にも、買って歌詞カード見てたらしばらく川瀬の写真ばっか出てきて、初回特典かな
       にかかと思ったし、そもそも、みんなブリティッシュポップかUKロックよりだと思
       ってたのにタイトルがLos Angelsだよ(※2)。お前、それは違うだろうと思うじゃない。
U・B  >たしかにたしかに。で、何時になったら曲本体に話が入ります?
空虹桜>いやだから、この違和感を受けてアルバム聴くわけじゃない。したっけ(※3)、1曲目がこれよ。そ
       れこそ、クソ恥ずかしい台詞も日本語英語でなら言えるぐらいにまでなっちゃっ
       たんだと。ひらたく言うと俗っぽくなったなぁと。
U・B  >また、強烈なフレーズを。
空虹桜>でも、そこで出てくるのが2曲目「YEAH I WANT YOU BABY」だったりするのよ。つまり、英
       語詞で書いてたのをトランスレートして唄えるようになったと。
U・B  >どうして「翻訳」だけ英語ですか?
空虹桜>言葉のあや。っていうか、もしかしてチャチャ(※4)しか入れる気ない?今回。
U・B  >そこまで大それたこと企んじゃいないですけど、まぁたしかにこの曲半分以上英語
       だわな。触りだけちょこっと日本語詞。
空虹桜>ぶっちゃけた話、この曲は川瀬の対訳間に合わなかっただけじゃないかと思うんだけ
       ど、ともかく、なにが言えるかっていうと、バンドとしてやりたいことが日本語詞のリズムでも
       出来るようになったっていうのと、川瀬が日本語詞を書くことに抵抗が無くな
       ったっていう2つ。これがいいかどうかはアタシの知ったこっちゃないから置いといて。
U・B  >そこで出てくるのが3曲目「angel song-イヴの鐘-
空虹桜>いや、これはそんなに・・・シングル表題曲だけあって迫力はあるんだけど、まぁ、クリスマス
       ソングだよねって程度の印象しかない。アタシには。ただ、ギターはカッコいい
       んだけど。
U・B  >すみません。今さらそんなミーハなこと言われても反応しにくいであります。じゃあ、次4
       曲目「サヨナラ summer is over」?話が続く先は。
空虹桜>というか、たぶんアタシがこのアルバムん中で一番好きな曲。しいて言うなら、続いてるのかどう
       か微妙なとこだけど、カタカナ英語もひっくるめて、全編日本語だけで綴られた曲なんだ
       よね。これ。
U・B  >ホントだ。しかも、ストーリィがかなり空虹の好きそな展開だ。絶対恋愛物ならこの手の好きだけど
       別れる系だろ?お前。
空虹桜>やっぱその手のハードルがないとドラマって盛り上がらないじゃん。身分の違いよりも時間
       の違いの方がせつないと思わない?乗り越えられないんだもん。タイムマシンでも
       出来ない限り
U・B  >そりゃそうだけど・・・それとこの曲になんの関係が?
空虹桜>そう、突然醒めて返されると対応に困るんだけど、この曲と次の「ヒドい雨」は両方日本語onlyで、そ
       れまでのブリグリじゃ考えられないし、なにより、言葉の選び方が翻訳っぽい印象。さっ
       きも言ったけど、英語を日本語に置き換えても違和感なくできるようになっ
       ってことだし、それがトミフェブにつながってるのは間違いない。
U・B  >でも、トミフェブ英語やらフランス語やらごっちゃだぞ
空虹桜>そんだけ選択の幅が広がったってこと。しかも、80年代的な雰囲気付きで。(※5


※1 ブリグリ:もうすぐ「消えたバンド」扱いされるだろうなぁ(微苦笑)詳しくは本文中のリンク先か過去紹介分参照。
※2 Los Angels:ロス アンジェルス。あるいはロス エンジェルス。ようするにロサンジェルス。アメリカ西海岸の都市でいいんだよね?よく考えたらこの地名とわりと意味深だわな。
※3 今回注釈少なめなんでベタなとこにも注釈。そんなわけで、一番便利な北海道弁。「だべ」とか言ってる暇あったら「したっけ」使え「したっけ」
※4 このご時世じゃ、勝又がなんで芸能界に入ったのか知らない人の方が多いという・・・ああ、「はなきんデータランド」の頃が懐かしい・・・って、ああ。そういう注釈じゃないのか(笑)
※5 空虹桜35行。U・B21行で、まぁの完勝。続きます。

空虹桜HP アノマロカリス > U・Bと空虹桜のクロスフェーダ > the brilliant green > 第232回 Los Angels(前編)
雑感・レヴュ集 メタセコイア > 音楽 > アルバムレヴュ > the brilliant green > 第232回 Los Angels(前編)
空虹桜HP アノマロカリスBANNER
(C) Copyright Unaru Bacteria & SORANIJI Sakura,2004
e-mail bacteria@gennari.net