第275回 新呼吸(前編)

空虹桜>今週こそ
U・B  >しつこいっつーか、諦め悪いよ。お前。なわけで、未だにアルバム2枚しか出してない魅惑のヴォーカ
       リスト浜崎貴司のソロ1stアルバム「新呼吸」を語る回。前編。(※1
空虹桜>絶対メタセコになんてレポ書いてやんないから。
U・B  >餓鬼かよっていうか、餓鬼。で、餓鬼は無視して1曲目というか1stシングルだった「ココロの底
空虹桜>なーんか、ヤケにスケール感が大きい曲ですこと。
U・B  >そりゃもう、作曲に高野寛となぜだか紀里谷和明まで入ってますから。(※2
空虹桜>結婚する前?アルバム出たのいつ?
U・B  >1999年。たしかにスケール大きいんだけど、聴けば聴くほどどう聴いても浜崎貴司だろ?
空虹桜>まぁたしかに。正直がどこがどう「ココロの底」かわかんないけどね。で、2曲目が「まっ逆さま
U・B  >これがまた歌詞読むとどう考えても失恋ソングなのに、曲は明るいという。
空虹桜>死ぬんだかダウンしちゃうんだかはっきりせいってのは無し?
U・B  >ちょっぴりアリ。でもここら辺のリリックってお前嫌いじゃないだろ?
空虹桜>そう言われるとたしかに嫌いじゃないけど、サビよりも私別れた訳わかんないのが好きかな
       (※3)。ともかく次が3曲目「テノヒラ
U・B  >ああ、フライングキッズ(※4)ってこんな曲似合ってたバンドだよなぁっていう、懐古主義
       かもしれないけどいい曲
空虹桜>たしかにそんな感じはするかもね。1曲目は曲のスケール感のがあったんだけど、こっちは歌詞のが
       スケール感大きい
U・B  >エロってのはフラキって略すのあんま好きじゃないからフルで呼ぶけど、フライングキッズの特徴の一つで
       それは間違いないんだけど、もう一つは世界と自分の関係をきっちりしてスケール
       の大きな事を自分に集約するっていう。
空虹桜>ゴメン、言いたいことが微妙にわからん。
U・B  >ようするに、フライングキッズのデビュウ曲が「幸せであるよう」にで、それがここまでにつながっ
       てる印象がするってこと。
空虹桜>なるほどね。そっちのがわかりいいから、最初っからわかりやすく話すように。4曲目が
       案外このアルバムで一番好きかもしれない「誰かが誰かに
U・B  >ぶっちゃけ、お前「スキ」って言葉が好きだよな。
空虹桜>ええ、まぁ。なんかこっぱずかしいですけど。それより、アンタいい加減本命に「好き」ったら?
U・B  >グハッ・・・不意打ちすぎっていうか、あまりにもロングレンジで、どこから撃たれたかわからん・・・
空虹桜>ホラ、アンタももうすぐ24なんだし、そろそろ一回ぐらいバシッとなんか決めた方が
       いいと思うよ。
U・B  >お前もな
空虹桜>まぁね。ホラ、どっかでアンタ書いてたじゃない。いい歌に押されないとっていう。ここの「スキ」
       は背中押してくれると思うんだけどねぇ。で、5曲目は案外アンタが好きそうな「首都高速
U・B  >まぁたしかにメロディラインは好きッスけど、首都高速自体が嫌いっつーか怖い
空虹桜>をい。
U・B  >いや、あんな複雑な道を普通に走ってる東京もんはスゴいよ。マジで。
空虹桜>それよりなにより、ロードムーヴィ的な歌詞に「首都高速」ってタイトルがとても東京的だと思う。
U・B  >なに?ウチら的には「道央道」より「12号線」とか「275」とか?(※5
空虹桜>「275」とかポイねぇ。十勝の方行ったら農道になっちゃうんだけど、やっぱり田畑を貫く直線の
       がこゆストーリィにはいいよね。
U・B  >絵的にはな。とりあえず今回は6曲目「ヒカリの春」で一区切りにすんだけど、これまた失恋ソング。
空虹桜>っていうか、ここまでエロくないのがぽくないね。
U・B  >メロディラインは間違いなく浜崎貴司なんだけどな。
空虹桜>エロってのを除いてまだフライングキッズ引きずってる印象はあるね。
U・B  >別にそれが悪いってわけじゃないし、後編にはドエロが出てくるしな。ただなんていうか、この200X年代
       前半の2〜3年になぜだか渋谷系とかバンドブームとかそこらのヤツらが沈黙してて、それがまた
       2005年前後に息を吹き返したってのが、たぶん今回のシリーズ2枚紹介してく中でちらほら見える
       かなぁと。(※6


※1 浜崎貴司:今は亡きバンドFLYING KIDSのヴォーカル兼フロントマンだった人。今はMCUやら斉藤和義やらとコラボったりとかいろいろユルユルやってたり。その人のソロアルバムをおそらく4回にわたって紹介。
※2 高野寛:ソロヴォーカリストであり、Nathalie Wiseとか4Bのヴォーカリストも務める。 紀里谷和明:宇多田ヒカルの旦那。あるいは客観的には転けた映画「CASSHERN」の監督。
※3 注釈前で改行なっちゃったけど、拡大部は歌詞より引用。
※4 フライングキッズ:FLYING KIDS。『イカすバンド天国』で初の5週連続勝ち抜けを達成してデビュウした7人組のバンド。解散BESTアルバムを紹介したこちらを参照のこと。
※5 道央道:北海道の真ん中あたりを縦断する高速道路。 12号線:道央道の横を走る国道12号線のこと。昔「日本一長い直線道路」っていってたけど、今もそうなの? 275:空知人が言うところの「裏」。石狩川を挟んで国道12号の反対側を走る国道275号線のこと。
※6 空虹桜24行。U・B26行で空虹の勝ち。ヒドくマニアックなアルバムですが、再来月へ続きます。で、来月はなに?>空虹


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