」を語る前編。
空虹桜＞また非ヴィジュアル系。感慨に耽られる前に１曲目「山手線」
Ｕ・Ｂ ＞まぁ、ヴィジュアルは関係ないデュオでしたから。いいでしょ？
空虹桜＞なにが？
Ｕ・Ｂ ＞結局中途半端なもんだから叶えることも諦めることもできんのです（※２）とか。
空虹桜＞はぁ。
Ｕ・Ｂ ＞正直この曲はあくまでも前振りで、この曲終わりから始まる２曲目表題曲の「鈍色の青春」
空虹桜＞「生きてもないのに、死んでたまるか！」（※３）
Ｕ・Ｂ ＞もうこの一言で、野狐禅って人たちがなにを唄いたかったのか一発でわかるじゃん。
空虹桜＞邪禅ですからね。（※４）どんだけ日本仏教的には狐がヒールかって言う。
Ｕ・Ｂ ＞ええ？そゆ話？
空虹桜＞違うならどうぞ。
Ｕ・Ｂ ＞これさ、CDだとGENTAさん（※５）がパーカッション叩いてるからしまって聴こえるんだけど、通常はデュオなわけで、キィ
ボードとアコギなんだよ。
空虹桜＞はいはい。
Ｕ・Ｂ ＞それでこの曲唄うんだから、どれだけヴォーカルの声に説得力がいるかという話で、小の曲と歌
詞にこの声が乗ることで、どれだけ破壊力が上がったかっていう。
空虹桜＞説得したいんだか破壊したいんだか。
Ｕ・Ｂ ＞説得の後、破壊。
空虹桜＞武装勢力め。
Ｕ・Ｂ ＞ツッコミわけわかんないし。ともかく、「生きてもないのに、死んでたまるか！」と叫んでしまうことを、素直に「鈍色の青
春」と名付けてしまえる、迷ってる素直さが素晴らしいわけですよ。
空虹桜＞さて、３曲目はタイトルだけで放送禁止扱いみたいなデヴュ曲「自殺志願者が線路に飛び込むス
ピード」
Ｕ・Ｂ ＞Wikipediaによると、ホントに放送禁止だったみたいですけど、でもまぁ、わかりやすいぐらいにわかりやすい逆説的な
生きたい宣言じゃないですか。
空虹桜＞ある意味世紀またぎ頃の空気濃縮みたいな。
Ｕ・Ｂ ＞無駄に切羽詰まってるんだけど、なにも出来ないできてない感。それだけじゃなくて、外面と内面とか、人の目とか、無
闇に気になってしまうあたりとかね。
空虹桜＞Ａメロあたりの件はいいね。長いから引用しないけど。
Ｕ・Ｂ ＞いい女だよねぇ。こういうの。
空虹桜＞妄想だけどね。あるいはイタい娘。
Ｕ・Ｂ ＞イタいって言うな。イタいって。
空虹桜＞ここまで上げてきたテンポをガクッと下げて４曲目は「少年花火」
Ｕ・Ｂ ＞男はいつまでも子どもなわけだけれども、見栄っ張りだから大人になりたいわけですよ。カッコいい大人になりたいわけ
ですよ。でも、実際大人な歳になったらちっとも大人じゃない。
空虹桜＞大人じゃないよね。むしろ金ある分余計にガキっぽい。
Ｕ・Ｂ ＞子どもでいいんだけど、それをどうしても情けないと思ってしまう。男らしさとかと同じレヴェルで、大人らしさとか、遠回し
に求められたりするわけで妙に自己矛盾的なのを抱えたりする。
空虹桜＞そこで、最後に加速して終わるわけだ。と、無理にまとめて５曲目「キッズリターン」で、結局耐えきれず子どもに
戻ってしまう。
Ｕ・Ｂ ＞常に子どもなんだけど、子どもは一人だと子ども力が足りなくて、二人以上必要っていう。
空虹桜＞なんだそれ。
Ｕ・Ｂ ＞幼稚なのか子ども返りなのかって、数の問題なわけですよ。人ごとだと見てて楽しいけど、近くにいたらヤな人っ
ているじゃん。
空虹桜＞なんかスゴいたとえ話を持ち出しましたね。
Ｕ・Ｂ ＞子ども力が高い人は子どもに巻き込めるんだけど、子ども力が弱いのは弱い物同士集めて、子どもにならなくちゃいけ
なくて、
空虹桜＞その話し長いですか？そろそろ６曲目「風」の話を。
Ｕ・Ｂ ＞不意打ちのように濱埜の曲だから、良くも悪くも普通ではある。
空虹桜＞なにそれ？
Ｕ・Ｂ ＞結局竹原ピストルという強烈なフロントマンと、支える濱埜の構図なわけですよ！
空虹桜＞どうしてもヴォーカルが強いとそうなるよね。
Ｕ・Ｂ ＞だからこそ、アルバムにこういう曲が入ってるのは正しいんだけど、好きな人もいると思うけど、俺が必要な曲じゃない。
空虹桜＞偉そうなこと言ってる人いますけど、残りの曲は後編で。（※６）
