第527回 東京23区推奨オモイデ収集袋(前編)

U・B  >野狐禅※1)の2ndアルバム「東京23区推奨オモイデ収集袋」(Amazon/iTS)を語らせていただくわけ
       ですが、さて、サッカー話以外のモードですか?
空虹桜>アンタじゃないからね。
U・B  >相変わらず突っ慳貪でいらっしゃる。さて、スゴいタイトルでありかついいタイトルだと思うアルバムの1曲目は、辛うじてギリ
       ギリ公開時点ではタイムリィな感じのする「あじさい
空虹桜>タイムリィ?
U・B  >いや、まだ普通に咲いてたりするじゃん。なんだかね、東京引っ越してから紫陽花はわりと好きな花になり
       ましたよ。実家の玄関口にも咲いてたりはしたんだけども。
空虹桜>U・Bさんから好きな花の話とかキモいんですけど
U・B  >なにげに撮ってる写真、花ばっかだったりですよ?(※2)それはともかく、もうこの曲の良さは「あじさいに頭突き
       かまされて 涙の理由さえ忘れた あじさいに頭突きかまされて 涙の意味さえ
       忘れた」(※3)なんて素晴らしく狂った歌詞に尽きるわけですが、
空虹桜>なんか森見登見彦みたいだよね
U・B  >どちらさまですか?
空虹桜>んと・・・「四畳半神話体系」の人。
U・B  >ああ、あのアニメ、なにがオモロかったん?つかね、そろそろ本気で俺アニヲタ引退かもしれん。今やってるアニメの大半
       が、なにがオモロいのかわからんから、気づいたら、特撮の方が見てんじゃね?ぐらいな。今、毎週欠かさず見てるの、深
       夜の「ケロロ軍曹」と「会長はメイド様」だけだぞ。もう死んだ方がいいかもしれん。(※4
空虹桜じゃあ死ねよ。さて、2曲目「フライング蝉」なにげにこの曲好き。
U・B  >そして 夏まで届け‥‥ 君の声よ 夏まで届けのさびがもちろんグッと来るんだけど、やっぱり俺
       としてはこの曲で押したいのはすっぽ抜けた人生の先っぽだからこそ 歌える歌があった
       じゃないか※5
空虹桜>なにを自分の人生、すっぽ抜けまくりだからね。
U・B  >失投でも空振らせれば三振が取れるんですよ
空虹桜>なにその「いいこと言った」的な。
U・B  >今回薄情路線ですね。まったく。で、おみゃーさんはこの曲のどこがいいと思ったんじゃ?
空虹桜>おみゃーさんって・・・とりあえず、洗濯機の音を蝉の声と聞き間違えるか!っていう。
U・B  >そこ?
空虹桜>そこ。んじゃ、3曲目「東京紅葉(アルバムバージョン)」
U・B  >秋でもないのに頬に赤い紅葉※6
空虹桜>だね。もちろん、君の夢ばっかり見るから寝ないとか、未来をセピア色にしちゃうとか、一輪の花に嫉妬を覚えて踏みつけ
       ちゃうとかも素晴らしいんだけど、でも、己に往復ビンタして、頬に赤い紅葉だもんね。もうこのタイトルが素晴らし
       く生きるオチ
U・B  >でしょ?たぶん、このアルバムの中で一番好きで、さすがにシングル曲ってだけの破壊力は十二分にあるし、きっと、この
       曲が好きなヤツとは友達になれる
空虹桜>特段アンタと友達になってみたい人なんていないかとは思いますけどね。さて、4曲目「夏みかん」結局のところ、この
       バンドの良さって、ホントにヴォーカルの人が額に夏みかんぶつけてそうだったりすると
       ころにあるんだよね。
U・B  >だぁね。だからこそ、その情熱が歳と共に違うものとなったから野狐禅が解散したって経緯にもつながっていくところで、
       にもねぇけど楽しいな 何にもねぇけど幸せだよ※7)っていう、虎舞竜的な結末(※8)に至るわ
       けですよ。
空虹桜>アタシは欲深い人間ですから、ちっともなんでもないことが幸せだったなんて思わないんですけど
       ね。それはともかく、5曲目「スタンド・バイ・ミー」で、実は同名映画って見たことないんだよね。
U・B  >うっそーん。人間としてそれ間違ってね?
空虹桜>そこまで否定?いいの。アタシはクラシック・スタンダードを知らない無知の子っていうポジションで全
       然構わないから。
U・B  >無知っていうか、憐れな子だけどなぁ。それはともかく、この曲自体には映画本編はとくに必要ないんだけど、ツッコミどころ
       としてはエロ雑誌やらお地蔵様を、友情や青春のマイルストーンにするなというかお地蔵様を立ち小便の標
       的にするなと小一時間
空虹桜>日本人としてはかなりアウトだよね。
U・B  >むしろ、これがOKだったら困ります。ってところで、本日最後の6曲目は「約束」で、濱埜曲。(※9
空虹桜>個人的にはくたびれた特急列車が 夕暮れ 線路沿いの静寂を吹き飛ばすと※10)って
       歌詞は好き。
U・B  >なんとなくわかる気もするけど、平均的には珍しい気がする。
空虹桜>なんだそれ。
U・B  >何一つ踏み出せず ただ怯えてるだけの 臆病な情熱は もう捨ててしまおうのが
       グサッと来ない?(※11
空虹桜>そんな、哀れみを請うたりしないもん。
U・B  >哀れみと切り捨てるあたりが、嫌らしいですな。ホントに。ともかくですよ。このアルバム、実は野狐禅の中では一番好
       きかもしれないぐらい好きなアルバムなので、話せてるだけで満足だったりなのですが、こっから先の後半はもっと強烈です
       よ!ってところで、続きます。(※12


※1 野狐禅:道都大学社会福祉学部在籍時に知り合った、竹原ピストルと濱埜宏哉の二人組。その昔、NHKの「TR」にだって出演した。2009年5月9日解散。
※2 U・Bの主な撮影対象は、花か小路か鉄塔か電柱か橋かサッカーかロックフェス(笑)です。
※3 拡大部は歌詞より引用。
※4 で、はなんの話をしてるんだ?ここで。あとそう、「黒執事2」も見てるわ。
※5 以上、2か所の拡大部は歌詞より引用。
※6 拡大部は歌詞より引用。
※7 拡大部は歌詞より引用。
※8 虎舞竜:なんでもないようなことが幸せだったと思っていたら、若い嫁を手に入れて人生変わってしまった人がヴォーカルのバンド。
※9 濱埜:Keyの濱埜宏哉のこと。
※10 拡大部は歌詞より引用。
※11 拡大部は歌詞より引用。
※12 空虹桜25行。U・B36行で、の惨敗。それにつけても、体の痒さよ・・・


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