として、出した１枚目「I.B.B.」（Amazon
/iTS）を語る前編です。Ｕ・Ｂ ＞まずはお約束のツッコミ。バンド名長すぎるよ！
空虹桜＞ホント、お約束なところではあるんだけど、たしかにこのバンドは驚くべきバンドではあると思うんだ。ヒューマン
ビートボックスで基本構成されたトラックをメロディアスに、ヒップホップに仕上げてるな感じが。
Ｕ・Ｂ ＞そこで、１曲目「THEME OF I.B.B.(30 MINUTES) feat.SHINCO」なんだけど、ぶっちゃけ、トラックだけ聴い
てたら、どこがヒューマンビートボックスなのかわからないっていう。
空虹桜＞途中から入ってくるビートがヒューマンビートボックスなんだけど、１曲目とすればキャッチィでいいんじゃないか
なぁ。もちろん、AFRAの1stのプロデューサでもあったSHINCOちゃん（※３）がトラックメイキングって贔屓目も込みで。
Ｕ・Ｂ ＞続いて２曲目の「TIGHT BEAT」は、全編ヒューマンビートボックス？
空虹桜＞ラップも含めて全部人力。
Ｕ・Ｂ ＞たぶん、わかりやすさとかカッコ良さでは、この曲が一番だと思うけどなぁ。
空虹桜＞時々ないない それはないやろー。（※４）を口にしちゃったりするんだけど、誰にも元ネタが通じなく
て辛いとこなんだよね。
Ｕ・Ｂ ＞それを期待する方が無茶と言うものでは？
空虹桜＞まぁね。この曲なんかは3MC形式を忠実に採用していて、３番まであるラップをビートボクサ３人で回してたりなので、実は
バックトラックを作ってる楽器の構成が違うっていうね。それぞれの得意非得意なんかもあって、なかなかな
面白がりポイントかなぁと。
Ｕ・Ｂ ＞３曲目が「MOUTH MUSIC feat.TAKKYU ISHINO,SHINCO」で、卓球らしいトラック（※５）。
空虹桜＞英語がカタカナっぽく聞こえるだろうからアレだけど、普通にFMで掛けてたら海外の曲だと思うんだろうね。
Ｕ・Ｂ ＞I WANNA HEAR THE BEATBOX（※６）って、切実なところではあるんッスよね。
空虹桜＞そのためのアルバムだしね。
Ｕ・Ｂ ＞４曲目がネタトラックの「MOSHI MOSHI(AFRA)」なんだけど、この人たちは、ホントにこうやってトラックのやり取りをし
てそうで、面白いなぁっていう。
空虹桜＞メールでMP3をやり取りとか、クラウドでファイル共有とか、そんなのいらないんだよね。
Ｕ・Ｂ ＞耳コピオンリィ。
空虹桜＞前時代的ながらも、なんだか新しいっていう不思議な感覚。
Ｕ・Ｂ ＞で、５曲目が「BRETHE IN BREATHE OUT feat.MONEY MARK,TUCKER」で、何故か登場MONEY
MARK！（※７）
空虹桜＞卓球もTUCKER（※８）もわりとわかりやすいとこだけど、ここはどれなんだろうね？ODD JOBでもビースティ経由でも、歌詞カード
見てたらAPE SOUNDS使ってたりだから、その線も、わりとどれでもつながらなくはないかなぁ。
Ｕ・Ｂ ＞まぁたしかに。
空虹桜＞この曲もサビのパンチラインが利いていて、和洋折衷古今東西、わりといろいろ混ざり込んでる感じが、日本っぽいんだ
よなぁなんて思うのです。
Ｕ・Ｂ ＞ああ、日本っぽいのはたしかにそうかも。輸入文化にもかかわらず、なんだか日本臭い。
空虹桜＞日本的な柔軟さなんだけど、だいたいその辺って認めてもらえないんだよね。なにか固有のモノが存在すると
いう妄想が大きいから。
Ｕ・Ｂ ＞ッスなぁ。そもそもHipHopに代表されるサンプリング文化って、極めて日本的なんだっていう。さて、６曲目は
「MOSHI MOSHI(啓)」で、曲順見なくてもあと１回このネタがあるとよくわかる状況となり、前編ラストの７曲目は
「RUDY A MESSAGE feat.TUCKER」
空虹桜＞詳しいワケじゃないからアレなんだけど、これ元ネタレゲエの曲で、カヴァなんでしょ？きっと。
Ｕ・Ｂ ＞俺もそんな詳しいワケじゃないッスが。どうもそうっぽいッス。YouTubeにこれとかいくつか動画上がってるんで。
空虹桜＞それまで「MOSHI MOSHI」で、レゲエのレゲエの言ってたから、ここでホントにレゲエが来たと。
Ｕ・Ｂ ＞そゆこと？
空虹桜＞今までHipHopHipHop言ってたクセに手のひら返すようだけど、ヒューマンビートボックスとレゲエの相性は
いいよね。
Ｕ・Ｂ ＞ビートがユルいから余計イイ感じに聴こえるのかなぁとは。
空虹桜＞踊るっていうか揺れる音楽だから、ぶれないビートである必要は無い。
Ｕ・Ｂ ＞外でビール呑みながらユル〜いレゲエ聴くと気持ちいいですよ。Ｊレゲエとかじゃダメね。ホント超ルーズな感じので。
空虹桜＞たしかにいいだろうねぇ。そゆの。
Ｕ・Ｂ ＞あ〜あ、早く夏フェス行きたいなぁ・・・（※９）
