第632回 才能の話

U・B  >久々に空虹さんの持ち込み企画ですが、なんなんッスか?この話す前から憂鬱な感じは?
空虹桜>最近ネガティヴというか、夢も希望も無い的なポジション取りたがりだよね。
U・B  >そこまでのつもりは無いんですけどね。とりあえずホラ、今、暑いじゃないですか
空虹桜>なんだそれ。まぁ、いいや。このままアンタの思惑にノっても仕方ないんで話進めるけど、このところなんとなく改めて、
       能ってなんだべなーと思って、とくにこれといった動機は無いんだけど、たとえばさ、そろそろ同い年のプロ
       スポーツ選手が引退する年代になってきたじゃない。
U・B  >はいはい。なんだか予想外のところからアプローチしてきましたな。
空虹桜>そう?とりあえずさ、とりあえずそうするとさ、どんなに底知れぬ才能があってもスポーツの才能
       については年齢制限があるわけだよ。
U・B  >そこでKING※1)とかシュー様※2)とかがいらっしゃるわけじゃないですか。
空虹桜>うん。それはそうなんだけど、じゃあ、100歳までできるか?ったら、そもそもそこまで生きてらんない可能性が高
       いわけじゃん。
U・B  >久々に暴論を投げられましても、そうですね!としか言い様がないんですけども。
空虹桜アンタって男は薄情な男だよ
U・B  >え〜、そこ?その切り返し?
空虹桜>まぁ、冗談はともかく、大器晩成なんて熟語があったかと思ったら、運も才能の内とかって言い方もあったりする
       けど、じゃあ、振り出しに戻る気味に才能ってなんなんだろう?っていう。百人一首の才能を持っ
       て生まれた子どもがアフリカとかに生まれても仕方なくて、その子は普通に生きてる限りは、
       才能埋もれて死んでいくわけじゃない。
U・B  >大半の人は才能埋もれて死んでる可能性が高いとは思いますよ。確率論というか、才能のカテゴライ
       ズの問題ですけど、無限に才能のカテゴリって定義できるわけじゃないですか。サッカーに限ったって、
       シュートの才能とトラップの才能とパスの才能は違うモノだったりするし。
空虹桜>そうなんだよね。すると結局、才能って言葉は夢破れた人たちが嫉妬混じりに相手を謙譲する言
       になるわけじゃない。
U・B  >おっと。そっちに着地しにいきますか。
空虹桜>ええ。そういう話をしようと思って喋ってましたから。
U・B  >難しいところだけど、ビッグマウスじゃない限りは、俺って才能あるからとは言わないわな。
空虹桜>あと巫山戯てたり、笑いで誤魔化そうとしてる時だね。そゆ言い方するのは。
U・B  >今までの話からすると、結局のところ、ここで言ってる「才能」ってヤツは比較の言葉でしかないから、想像されるMaxと比べ
       ると、言ったヤツは対して才能は無い
空虹桜>そう。才能は自分基準とかじゃないと測れるものじゃなくて、じゃあ、自分の才能ってなんなの?どうやって測るの?って話に
       なると、自分の才能も相対的な枠組みに置くしかなくて、井の中の蛙じゃあ恥ずかしいことになる
U・B  >たしかに。ホントにどんだけ才能があってもそれを立証できなきゃいけないわけだしなぁ。
空虹桜>ってなると、不用意に才能なんて使えなくて、せめて、心からの敬意ぐらいでだけだね。使えるのって。そう、最近この手
       の自主規制が増えてるんだけど、それはまた別の話でやりますか。(※3


※1 KING:a.k.a KAZU。日本の王様は天皇陛下だけれど、KINGはKAZUのみを指し示すのであった。
※2 シュー様:ドイツ人初のF1ドライバーズチャンピオンで7回チャンピオンに輝いた、皇帝ミハエル・シューマッハのこと。
※3 空虹21行。U・B14行で、の負け。無いことをいいわけにしちゃいけないよねって結論でいいのかしら?今回。


空虹桜HP アノマロカリス > U・Bと空虹桜のクロスフェーダ > 第632回 才能の話
空虹桜HP アノマロカリスBANNER
(C) Copyright Unaru Bacteria & SORANIJI Sakura,2012
e-mail bacteria@gennari.net