U・B >アナログフィッシュ(※1)のインディーズ盤「世界は幻」と「日曜日の夜みたいだ」のマッシュアップ版(※2)で、メジャ
1stアルバム「アナログフィッシュ」を話す後編です。
空虹桜>ということで、8曲目「世界は幻」
U・B >このところなんだかサッパリ目に進行しますよね。クロスフェーダ。
空虹桜>べつにアタシのターンじゃないですから。
U・B >ホント。醒めてらっしゃる。それはともかく、やっぱりこの曲はどんなに素晴らしい 君を形容する 美し
い言葉も 僕の口で汚くなる 汚くなる 汚くなる 汚くなる(※3)に尽きるかと。
空虹桜>というかそれしか唄ってない。
U・B >改めてカラオケとかで、アナログ唄おうとするとビックリすんだけど、曲のスケールとか時間に対して、歌詞がビックリ
するほど単調なのな。
空虹桜>単調というか、君フェチと世界は幻を結びつけて、ただ繰り返してるだけだからね。ただ単に頭がおかしいだ
けでしかない。
U・B >いやいや。だから良いのですよ。
空虹桜>はいはい。9曲目は「行くのさ」
U・B >久々に聞き返すまで、この曲を忘れてたんだけど、いい曲なんだよ。
空虹桜>やな気分でも大丈夫 行くのさ 気分なんか ほっといたって良くなるさ(※4)とか、わり
と当たり前の話なんだけど、あえて唄う人たちってあんまりいない。
U・B >それを、珍しく健太郎がガナリあげる程度に歌いあげてるっていう。
空虹桜>若い歌であることは間違いない。
U・B >だからって、その若さがイヤな若さではない。
空虹桜>そして、10曲目が「ジョイナー」あの、ジョイナー。
U・B >草津良いとこ一度はおいで
空虹桜>じょいなじょいな。(※5)って、バカ!
U・B >まさかのノリツッコミ。
空虹桜>隠喩として聴くのが正しい姿だと思うけど、むしろ素直に動物虐待と解放と聴きたい。
U・B >いや、むしろ深読みする方が素直だと思いますけど。
空虹桜>そんな反社会的な!
U・B >ちょっと・・・えーと、僕ら五ヶ月ぶりの再会は 君のやつれた目で水の泡(※6)ってフレーズがな
んだかいろいろ意味深で、ほぼ半年会わないって、どういう状況なんだろうなぁっていう。
空虹桜>緊急避難区域に指定とかされてたんだよ。
U・B >また・・・2004年のアルバムですよ?これ。
空虹桜>存じてます。さて、11曲目が「公園」
U・B >これまた歌詞があまり中身無いんだけど、ノリだけで押し切るっていう。
空虹桜>押し切れてるかは疑問だけどね。っていうか、さっきの「世界は幻」もそうだけど、結局だからどうするだよ!?っていう
歌詞だよね。
U・B >だが、それがいい。
空虹桜>間抜けな切り返しを・・・12曲目が「のどかないなかのしずかなもぐら」で、もうね、長いよ!
U・B >言うと思った。
空虹桜>言わざるを得ないでしょう。
U・B >まぁね。でも、この曲はスゴいよ。長野のド田舎出身の2人(※7)が、のどかな田舎の静かなモグラはイヤ
だ!って唄ってる曲なんだから。
空虹桜>県民総ナチュラリスト化か ばかやろう のどかに殺されちゃうだろう のどかに殺
されちゃえよ(※8)だもんね。
U・B >ちょうどナチュラルブームというか、グリーンツーリズム的なモノの兆候が出てきた頃で。
空虹桜>若干宗教というかじみてる気配が、リアルな田舎を知らない感じで。
U・B >もう殺されちゃえよ!っていう。
空虹桜>田舎側にも都会側にも、わかってない人たちがぞろぞろいて、明後日な方向に話を進めていく。
U・B >バカヤロウかバカヤロウ!
空虹桜>ってところで、最後。13曲目「不安」
U・B >これもあまり覚えてなかった曲なんだけど、改めて聴き直してて、未来に対する不安などは 全然関係な
いって、何度も繰り返すところが、ポジティヴな感じに曲が上がってくんだけど、よく考えたら、連呼しないと誤魔化
せないんだよな。不安が。
空虹桜>ありがちだよねぇ。
U・B >ありがちで典型的な、でも、そのステロタイプに縛られて沈黙するわけにはいかない感じが出
ていて、いいアルバムだと思ってます。(※9)
※1 アナログフィッシュ:1999年に結成の下北系ギターロックバンド。長野県下伊那郡喬木村出身の下岡晃(Gt&Vo)と佐々木健太郎(Ba&Vo)に斉藤州一郎(Dr)を加えた3ピースバンド。
※2 インディーズ盤「世界は幻」と「日曜日の夜みたいだ」のマッシュアップ版:「世界は幻」がインディーズ1st。「日曜日の夜みたいだ」がインディーズ2nd。中古で探せば手に入らなくはない。
※3 拡大部は歌詞より引用。
※4 拡大部は歌詞より引用。
※5 草津良いとこ一度はおいでじょいなじょいな:まぁ、YouTubeで。ちなみに、北海道人なのにこれを知っているのは、ひょうきん族の記憶がボンヤリと残っているから・・・
※6 拡大部は歌詞より引用。
※7 長野のド田舎出身の2人:※1記載の通り、下岡晃と佐々木健太郎は長野県下伊那郡喬木村出身。
※8 拡大部は歌詞より引用。
※9 空虹24行。U・B30行で、無論、俺の負け。後半久々に聴いた気がするのは、寝る時にかけたはいいけど、すぐ寝落ちしてるからだなぁ・・・