第68回 ゆ・と・り 観劇感想文 その3

U・B  >毎回毎回、「ゆ・と・り」のある月(※1)に空虹が観劇してくるおかげで、スケジュール管
       理を楽にしてくれるこのコーナ。今回いつもと違うのは俺も見に行ってるところでござ
       いまして。
空虹桜>なんか漫談口調ね。アンタ。
U・B  >大丈夫。活字にしてしまえば誰もわからない
空虹桜>そゆ問題じゃないと思うけど、まぁいいや。とりあえず、今回見に行ったのは、祝部に
       昇格滝川高校演劇部(※2)「平成忍者残酷伝 厠(かわやに
       ん)忍 月影」(※3
U・B  >ちなみに、高文連の地区大会です。はい。
空虹桜>この時期に地区大会やってるってのは、もちろん全国大会に三年生は行けない
       いう致命的な問題を抱えてるんだけど、まぁ、文化系の部活は部
       員少ないからね。
U・B  >砂川南なんて一人芝居だったもんな。
空虹桜>二年生みたいだしいい度胸してるわよね。で、どうだった?アンタ的には。
U・B  >あんなふう(※4)に緞帳下ろされたら沼田高の子たちは可哀想だなぁと。
空虹桜おい。全然関係ないところの観想言うな。
U・B  >そんな怒鳴らんでも・・・したっけ(※5)、白衣萌え
空虹桜>それも余所の高校(※6)だ。このバカチンが。
U・B  >あとは・・・そうそう、芦高観るのに席座ってたら、(滝高演劇部の娘たちが)気づいてわ
       ざわざ挨拶に来てくれて、「嗚呼、いい娘たちやなぁ」と。
空虹桜>芝居の観想はひとつも無しか。貴様
U・B  >いや、お前らん時より全然上手いと思った。あと、金盥ホントに落ちてき
       。片づけ五月蠅かった
空虹桜>なんかおかしな日本語使ってるけど、それはともかく、やっぱりなんかアンタの
       観想って表面的よね。アンタのいじりつつ話を広げようと思ってたんだけど止めた。
U・B  >悪かったな。いいじゃねぇか。所詮は素人なんだから。だいたいお前だって
       んぼのもんよ。
空虹桜>まずさ、台本の設定が秀逸でしょ。(※7セクハラだけど。
U・B  >たしかに。アメリカじゃ間違いなくセクハラだな。
空虹桜>アンタ、どこに納得してんのよ。まぁいいや。それで、アンタさっき、芝居が上手く
       なったって言ってたけど、昔より全体の演出が上手くなった気がする。
       顧問・役者共に。
U・B  >たしかに、舞台がきちんと動いてるように見えた。部長(※8)が回転扉に引っか
       かったり、トイレ入り口の位置が各人によってずれてたりした(※9)けど。
空虹桜余計なとこはしっかり観てんのね。アンタって人は・・・ッタク。
U・B  >やっぱり、そういうキャラじゃん。俺って。で、いちゃもんはつけないのか?
空虹桜>「いちゃもん」って、失礼な。建設的意見と言いなさい。建設的意見と。
U・B  >だって、現役で芝居やってるわけじゃないのに、ただ先輩だってだけで文
       句言うの失礼だろ。相手に。
空虹桜>いいの、世の後輩たちはすべからく、先輩の自己満足のために存在
       するんだから。
U・B  >最低だな。俺はそんな輩になりたかないぞ。
空虹桜>あくまでも一般論一般論。技術論にはさほど言及するつもりないから。そ
       れで、声そのものはアタシの知ってる中で一番出てたんだけど、袖の台詞、特に
       最初のかけあいなに言ってるか聞き取れなかった。反響で
       れてた
U・B  >俺とかM川氏とかはある程度聞き取れたから笑ってたけどな。でも、あそこらへん
       のSMネタは理解できてない人間もいたんじゃないか?
空虹桜>それも聞き取れにくかったから。あとは芝居の見方知らないから。いくら
       テンション上がっていい芝居しても、台詞が聞き取れなかったら意味無い
U・B  >たしかに。小便漏らしたりウンコもらしたりしても、説明台詞聞き取れなかったか
       らなにやってるかわからんかったもんな。
空虹桜>あと、テンションの切り替え、ってか暗転が下手。笑い取りにいって
       るから余計そうなのかもしれないけど、客が話の途切れを理解できな
       んだよね。
U・B  >特に最後の暗転とか、真面目な話になって暗転しちゃうと、「それで終わ
       りなの?」みたいな。
空虹桜>そうなの、ロズウェルん時(※10)ですらそうだったんだから、今回なんて余計ね。しか
       も、前回は暗転無かったし。やっぱり、ピシッと止まって「1、2」ぐらい
       で暗転した方が良いかも
U・B  >偉そうだよな。客観的に見て、俺らの言いぐさ。
空虹桜>いいのいいの。あとで謝っとくし、やって後悔したなら、ミスって楽屋で泣
       いたことだって自分の肥やしになるんだからさ。んで、最後に。審査員。
       笑ってから後悔して頭横に振るな!(※11


※1 5週ある月。その月の第四週は「ゆ・と・り」と称して毎回フリーテーマで話しをしている。
※2 空虹の頃は同好会だった。つーか、奴らが復活させた。ちなみに滝川は「たきかわ」と濁らないので注意。
※3 会場入り口で配布されていたプログラムによる。要するに、重箱の隅をつつきたかったのです。はい。
※4 当番校だった滝川西高の不手際(つーか、慣れてないだけ)で役者挨拶を締める前に緞帳が下りてきた。
※5 個人的に世界で一番便利な言葉だと思う。どんなときでも、とりあえず「したっけ」言えば、話が通じる(実話)
※6 芦別高の芝居で舞台が病院だったので、看護婦さんが出てきた。
※7 読んで時の如く、「厠忍」つまり、便所掃除のおばちゃんたちが実は室町時代から続く忍者一族だったという設定。
※8 当然会話の時は彼女の名前が入ってましたが、許可取ってないんで役職名に差し替えました。役名で話さないのは説明が面倒だから。
※9 男女トイレの中がセットとして組まれていたが、廊下との壁は必然作られておらず、出入り口ではパントマイムだった。
※10 空虹が現役の頃全道でやった芝居。2001年6月に再演された。それのナナコ嬢による観想がここ
※11 空虹桜37行。U・B28行。で、の勝ち。地区大会三連覇、及び全道大会三年連続出場おめでとうございます(拍手)


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