第689回 中央と地方の話 その7

U・B  >赤平(※1)におるわけですが。
空虹桜>おるわけですか。
U・B  >レポ(※2)編集する時間確保しようと思うと、出来るだけ前のめりにいろいろ片したい歳頃なんですよ。
空虹桜>さいですか。
U・B  >さいですよ。という、無駄な会話を経てからの本題ですが。
空虹桜>本題?
U・B  >疑問文は無しでお願いします
空虹桜>さいですか・・・えと、こないだちょっと人と喋ってて、地方人の地方コンプレックスが文化の境界意識に寄与しているんじゃない
       かっていう。
U・B  >なんか難しいこと言った?今?難しいこと?
空虹桜>そっ、その食いつきようなんだ。
U・B  >いかにも。
空虹桜>なんか今日は語り口が新パターンでやりにくいなぁ。
U・B  >適度にマンネリを打破していかないと。で、なんッスか?文化の境界意識とか?
空虹桜>もの凄いザックリわかりやすく言うと・・・生まれて初めて見た映画なに?
U・B  >なにを藪から棒に。
空虹桜>いいからいいから。
U・B  >えっと・・・ドラゴンボールの劇場版のどれか。(※3
空虹桜>またザックリ返したなぁ。
U・B  >だって覚えてないんだもん。かくいう空虹さんは?
空虹桜タスマニア物語※4
U・B  >ハハハ。よもや。その展開はずりぃ。
空虹桜>ズルいとかどうでも良くて、ここからが重要なんだけど、見たのって文化会館やテアトルポニーじゃなくて、札幌の映画館だったり
       する?※5
U・B  >ええ。ウチの叔母がドラゴンボール好きだった(※6)から、それでついでに連れてってもらった。
空虹桜>アタシの場合も、父が鑑賞券貰ったんだか当たったんで、ついでに行ったんだけど、ここで重要なのは、映画経験ってヤツが、
       都市の記憶と密接に結びついてることなのね。
U・B  >またなんか難しいこと言いましたよ。
空虹桜>もちろん、このロジックは平成世代には通じないだろうけど、あんまりその辺の知り合いがいないもんだからインタヴ
       ュできないんだよね。
U・B  >あんま人のこと言えないけど、平成と会話あわなさそうだもんね。
空虹桜バブルともあわないけどね。
U・B  >渋谷系(※7)好きなのクセにね。って、話を本題に戻してください。
空虹桜>はいはい。えっと、中央にとっての日常が地方ではイヴェントだってのは、地方人にとっては至極当然のことなんだけ
       ど、そのギャップを地方人はどこかで自覚させられる瞬間があるのね。
U・B  >わかるようなわからないような。
空虹桜>常設の映画館があるような都市に住んでる子にとっての「映画を見る」というイヴェントと、年に数回アニメ映画が巡回に来て、学校前で割引
       券配ってたりするような地方に住んでる子にとっての「映画を見る」というイヴェントは、鉤括弧の中の日本語は同じだとしても、まったく
       違う質のイヴェントなんだよね。
U・B  >そうは仰られましても、ドラえもんの劇場版は春休みにやるし、ポケモンの劇場版は夏休みちょい前にはじ
       まりますよ。(※8
空虹桜オタクは細かくてウザいからヤダよ
U・B  >ウザいっていうな!
空虹桜>・・・いつも思うけど、そのウザいコンプレックスはちょっとアレだよね。
U・B  >どうせアレですよ。で?
空虹桜>中央にとってのルーティンワークであっても、地方にとってはルーティン外なわけじゃん。夏休み映画の巡回上映が秋にな
       ったりとか。で、中央と地方が接点を持った時に、そのギャップが明らかになるわけじゃない。
U・B  >ああ。ハイハイ。そう来ますか。
空虹桜>自分以外、自分の世界以外の他者が存在した時にはじめて自分が定義されるんだけど、地方人って自分が異端
       だってまず定義されるんだよね。
U・B  >中央ではないと。
空虹桜>もうちょっとゲスな言い換えをすると、普通じゃないと。すると、自分の中で普通なモノと普通じゃないものを整理する。ジャンル分けす
       ることになるのね。境界線が明確化していく
U・B  >珍しく論旨を説明はしましたね。今回。(※9


※1 赤平:U・B空虹の田舎こと、北海道赤平市のこと。絶賛、人口11000人凸凹。なお、過去の赤平駄話はこちらから。
※2 レポ:当サイト名物というか、対外的に、当サイトはRSRレポサイトなんじゃなかろうか?と。そんなRSR2013レポはこちらから。
※3 ドラゴンボールの劇場版:ボンヤリとした記憶が正しければ、たぶん見たのは「ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強」(1991年)
※4 タスマニア物語:1990年の映画。監督は降旗康男。
※5 文化会館:赤平にあった会館の名称。舞台とかコンサートなんかも行われていた。今はもう無い。 テアトルポニー:赤平にあった名画座。U・Bが子どもの頃にはすでにアニメ専用になっていたが・・・今はライヴホールになっている・・・
※6 ウチの叔母:RSRでテント張ったこともある、あの叔母です・・・
※7 渋谷系:≒バブル。
※8 ドラえもんの劇場版は春休み:たまにやらない年がある。 ポケモンの劇場版は夏休み:こちらは今のところ休み無し。
※9 空虹桜31行。U・B23行で、の勝ち。なんだか論旨が着地するとちゃんと喋ってるのね。


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