空虹桜>ということで、久々のスチャダラパー。今回は2ndアルバムの「タワーリン
グナンセンス」です。(※1)始まり始まり〜。
U・B >なんじゃ。そりゃ。
空虹桜>松田優作の真似?
U・B >どこをどう聞いたらお前はそう勘違いできるのだ・・・ッタク。まぁいいや。とりあえず1曲
目「ENTRANCE」。で、渡辺って誰?
空虹桜>普通の女の子。(※2)しかし、このCD91年製だよ。どうさ。わかる?今流行
りのラップとの格差が。ちなみに、これがメジャでは1枚目のアルバム。(※3)
U・B >タワーだから入り口なわけだ。んじゃ、2曲目「タワーリングナンセンス」これ
聞くと古いなぁ。と、とことん思わされるな。
空虹桜>だって「バンドブームについて、どう思いますか?」だよ。しかも、
「なぜバンドじゃなくRapを選んだんですか?」ってねぇ。今じゃ、間
違っても誰も訊かない質問が連発してるんだからさ。
U・B >しかも「日本のラップの代表格」。ってなぁ。今だったら、なにDragon Ashが
代表格扱いされたりするんだべかな?(※4)
空虹桜>笑えないよねぇ。でも、この時点で「毒づく姿勢は過去の話」(※5)
にしてるのがスチャダラの凄さだよね。結局、若いヤツらがメジャになるには周り
にケンカ売るしか手がないってのが問題なんだけど、今流行りの曲のほと
んどはそこから脱皮できてないからね。
U・B >前にもそんなような話した記憶があるんだが、しかし、その次の曲「Super Dust
Brothers」では早速毒づいてる。
空虹桜>でも、オチがメガドラ(※6)だからさ。結局オモロラップ。しかし、日本人ってこの頃
から一歩も前に進めてない気がしない?
U・B >SEGAだけだよなぁ・・・って、あれは後退したのか?もしかして・・・とりあえず、次。俺的
にはもっとも好きな曲「タイム ショック」これ聴いて笑えないヤツはセンスの
欠片も無いと思え。
空虹桜>今やタイムショック21だからね。で、やっぱアンタ的には「怒りん坊怪獣
レッドキング!」が一番ウケた?
U・B >えっ・・・「モホロビッチ不連続面」。もしくは「餃子アンドライス」(※7)
空虹桜>なるほどねぇ。しかし、この引用だけ読んだらなんて曲だと思うんだろうね。一般人は。
U・B >そんなこと言ったら5曲目「スチャダランゲージ〜質問アレはなん
だ?〜」なんてどうなると思ってんだ?
空虹桜>「アレ」って日本語は大変使い勝手がよろしいと思うでしょう。きっと。
U・B >思わねぇよ。
空虹桜>ここら辺のセンスって言うか、目の付け所がたとえば「ドゥビドゥWhat?」とか「ド
リジナルコンセプト」あたりに息づいてる感じしない?(※8)
U・B >前者はわかるけど、後者は・・・ああ、表現の形式としてか。
空虹桜>まぁ、「いちいち説明してませんよ」ってテントのネタ持ってきてるのが、ク
リエイタにメッセージ求めるバカに対しての当てつけかなぁなど
と思ったりするんだよね。6曲目「1000 Speaks」聴くとさ。
U・B >でもあれだな。こやって順番に古いアルバムに下りてくると、楽曲がやっぱ若いな。
空虹桜>実際ジャケ写(※9)見たらめちゃ若い。シンコ君なんて濱口そっくり(※10)。
U・B >つーか、アニの顔の方がなんつーか・・・まぁいいや。次「アンタ誰?」って、んなも
ん谷啓(※11)に決まってんじゃんと。
空虹桜>いや、そうだけど・・・オチが自虐的でいいよね。顔が夢の島(※12)って
のも傑作だけどさ。
U・B >ここに出てくる有名人って全部わかった?お前。
空虹桜>ロックミュージシャン以外はだいたい想像がつくけどここでは言わない。んで8曲目「フ
ィクション大魔境」ここでドラえもん思い浮かべたあなたは普通からちと
ずれてますのでお気をつけて。
U・B >まぁ、普通なんてクソ食らえだけどな。それはともかく、これはフィクションの6
文字を既に言い訳にしてるわけだ。
空虹桜>でも、今時高校野球に「感動をありがとう!」なんてFAX送ってるバカはどう
かしてると思うけどね。
U・B >どさくさに紛れてなんて危険な台詞を吐きやがる。
空虹桜>でも、試合そのものは結構面白いけどね。今年の夏は大味だったけどさ。
U・B >そうやって言い訳してること自体がフィクションだけどな。次、9曲目「ボーズ
Bar〜「Yo!国際Hah」の巻〜」。なんたって世の中白と黒しかなかったら、
黄色人種は人間じゃなくなるからな。
空虹桜>それはこないだの金八(※13)でしょ。こことは関係ないよであるよで、やっぱない。
で、アンタ国際派?
U・B >英語嫌いだから国内派。しかも、なんだかんだ言って日本好きの赤平好き。
だけどウヨやサヨは大ッ嫌い。
空虹桜>アンタの方がよっぽど危ない台詞吐いてるわよ。やっぱ。まぁ、この曲も自由
主義主観の先を行っていたと言っておけば様になるかしら。と。
U・B >本質以外はまったく違うだろ。それは。いいや。10曲目「アニFEVER」にまた渡辺
さんが出てきて11曲目「0718 アニ ソロ」
空虹桜>名曲。MCごとの色づけをはっきり際立たせるアニのアニによるアニのための曲。
U・B >0718ってのはアニの誕生日なのか?
空虹桜>忘れた。(※14)
U・B >をい。それでもファンかお前は。・・・まぁいいや12曲目「ROCK!ロック雑誌」言及
してること自体は2曲目とほぼ同じ。
空虹桜>ミュージシャンっていうかクリエータなら必ず味わうことというか、「ロッキン・オン」のい
ろいろな絡み(※15)を懐かしめる人にとってはとても面白いと思うんだけど、ア
タシは原体験として持ってないからね。それを。
U・B >うみゅ。曲が言いたいことは朧気にわかるけど、実際どの雑誌よ!って気になっ
ちまうわな。どうしても・・・13曲目「東京ラヴアタック」パォーン。
空虹桜>ものすごいとこ引用するわね。アンタ。たしかにそこミソだけど。そういえば、似
たような中身の曲チャミグリ!になかったっけ?
U・B >ん?どれのことだ・・・?(※16)しかし、今は亡きフリッパーズのサインって
のは・・・せつないのぉ・・・
空虹桜>末期頃だけどね。しかし、恋愛至上主義者って未だにいるのが不思議だよね。
U・B >「ラブの大食い」(※17)ってなぁ・・・14曲目「SHINCO ABOUT IT」で、
15曲目はかの有名なゼルダの曲「ゲームボーイズ」
空虹桜>約3分ある曲の紹介はなしかい。
U・B >だって、インストゥの時って説明しずらいじゃん。それで、どうなの?最近ゲームマ
ニアやアニメマニアぶるミュージシャンが多い中、スーファミのゼルダ以降毎回
必ずゼルダのCMに出てるスチャ的には。
空虹桜>やっぱ、マルサカードは復活してもらいたいよね。
U・B >ものすごい話のそらし方しやがるな。オイ。
空虹桜>いや、別にいいんじゃないの。それだけアニメもゲームも市民権を得たってことだ
し。(※18)それにさ、所詮サブカル音楽に過ぎないヒップホップやなんか
にかまけてる人間がアニメもゲームも知らないなんて恥ずかしいんだもの。
U・B >16曲目「給料10万円節」これはやっぱこの頃の給料が?
空虹桜>手取りで10万だったって話。曲全体に漂ってる空気が、理想と現実みたい
でもどかしいというかせつないよね。
U・B >若いウチはその程度だよな。結局。アレだし。社会つーか世間ってのは、そうやってや
る気のある若い人間を飼い殺してやる気を削ぎーの、革命起こされないようにして
るんだよな。次17曲目「ライフサイクル」
空虹桜>先端恐怖症でもなんでもない人間にとっては、世間の人たちってなんで
そんな無駄なこと気にしてるんだろうね。って思うんだけど、それって、オタ
ク心理なんだよね。
U・B >流行追っかけてる奴も流行無視してるヤツも自分がどういう立ち位置か説明しな
きゃならんのが面倒だよな。たとえば「ローラスルーゴーゴー」(※19)
を昔からスポーツとして乗ってた奴にとってあのブレイクで街中みんなローラスルーゴー
ゴーで人怪我させたりした状況は洒落にならないわけだし。
空虹桜>そうそう、10年前までは女子高生がキティちゃんぶら下げてたらただのキティガイだった
のに、今じゃねぇ。まぁ、それも時代で括られて終わるんだろうけど。
U・B >18曲目「EXIT」でまた渡辺嬢が出てきて最後19曲目が「フリースタイル」
空虹桜>つーか、この場合はフリースタイル(※20)ってより雑談よね。オモロなボーナストラック
なんだけど。
U・B >しかし、19曲はさすがに長いぞ。いい加減疲れた。終わり。(※21)
※1 スチャダラパーに関しては最近URLが変わったリンク先参照。過去の話はここで探すのが手っ取り早いかも。
※2 歌詞カードのシンコの文書による。詳しいことご存じの方教えてください。
※3 2nd、及び3rdがSMEより発売。1stはMAJOR FORCEのレーヴェルから。
※4 「だべか」はもちろん北海道弁。それで、ホントにDragon Ashでいいの?
※5 以上6行の「」内の拡大文字はすべて歌詞からの引用。
※6 「32X」を装着することでスーファミを越えるスペックを得られたSEGAのハード。色・形は今も充分通じる。
※7 以上3行の「」内の拡大文字はすべて歌詞からの引用。
※8 「ドゥビドゥ〜」は4thアルバム「5th WHEEL 2 the COACH」、「ドコンセンプト〜」7thアルバム「ドコンパクトディスク」に各収録。
※9 「ジャケット写真」の略。
※10 濱口優:よゐこの片方。眉毛が濃い。
※11 えっ、谷啓の注釈書くの・・・「ガチョ〜ン」の人。いや、これでわからなかったらお父さんかお母さんに訊いとくれ。戦後復興から話さないと説明できないぞ。俺には。
※12 歌詞からの引用。今じゃ、きっとこれはセクハラだろうに(苦笑)
※13 実はU・B的に第1話でもっともヒットしたセリフがこれ。「さすがは小山内!」と思わず感嘆符。金八の説教台詞の200倍(当社比)効いた。
※14 マジで忘れたそうで、ファン失格ですな(笑)一応、本人は「調べりゃわかる」と宣ってますが、ご存じの方お教え下さい。
※15 ここ数号のQuick Japan誌に連載されてたフリッパーズ・ギター特集を読んでたから漠然とはわかるんだけど、詳細は知らず。なにせまだ二十歳の青二才ですから(言い訳)ちなみに、「ロッキン・オン」誌は現在とても硬派な音楽雑誌。
※16 どうやら「Growin' Up」のことらしい。
※17 歌詞より引用。って、なんか今回引用箇所に対する注釈の入れ方ミスってないか?<自分
※18 ここらへんバカにしてるとこなので気をつけて読むように。
※19 キックボードとか言われてた気がするが、結局あれはローラスーゴーゴーでしょう?って話。いや、そうじゃなくて、今あれに乗ってる人は、マジ好きかただのバカかのどちらかで判別が難しい。
※20 ラップの形式。DJの即興トラックにMCが即興でライムを紡ぐ。
※21 空虹桜58行(!)U・B54行(!)両者いつもの約2倍喋っておいて勝ち負けもないよな(苦笑)ホントは2回に分けたかったんだけど、11月にはスキカウのNEWアルバム出るからできなかったんだよね。