（CD
/ MP3
/ iTS）を語ってみようと思います。Ｕ・Ｂ ＞１曲目の「Intro」とラスト12曲目「夏をプレイバック(Dub's DUB)」は実質触れないので、ちょうど５曲ずつなわけですが、早速
挨拶代わりの２曲目「サウンドバーガープラネット」で、作曲はみんな大好きIllicit Tsuboi。（※３）
空虹桜＞このコンビは鉄板だぁねぇ。
Ｕ・Ｂ ＞鉄板ですわな。ちなみになんだけども、俺もこれCD持ってるハズなんだけど、どこにあるか見つけらんないんですよ。
空虹桜＞一回気合い入れてCD整理した方がいいんじゃないの。
Ｕ・Ｂ ＞正論ですな。つかね、きっとバイト雇って１日整理させた方が正しい気はする。（※４）
空虹桜＞１日仕事でなんとかなるの？
Ｕ・Ｂ ＞なんとかしてもらいます。つか、そんなことより本題を。
空虹桜＞中央銀河フリーウェイ 大船団を追い越し（※５）で気づくんだけど、ようするに、ベタなシティポップの焼き直し
なんだよね。
Ｕ・Ｂ ＞ユーミンですな。
空虹桜＞今をSF設定に持ち込むのって、手法の基本だからね。
Ｕ・Ｂ ＞直接表現するとリスクがあるから、シチュエーション置き換えてやるっていう。
空虹桜＞対検閲ね。直接表現を禁じるのが表現の自由を束縛するってのは、たしかにその通りなんだけど、不自由こそが表現を多用にす
るってのもあって、両方ないとつまんないよね。っていう。
Ｕ・Ｂ ＞まぁ、表現の自由と妄想みたいなものをごちゃごちゃにしてる老若男女が多いッスけどね。
空虹桜＞あとは途中でTOKYO No.1 SOUL SET feat. スチャダラパーのSTARDUSTがシレッと混ざり込むあたりね。（※６）
Ｕ・Ｂ ＞俊美！俊美！俊美！
空虹桜＞連呼してもなにも出ないですけどね。
Ｕ・Ｂ ＞存じております。さて、３曲目は「CIDERが止まらない」で、PVの平岩紙が超可愛い！（※７）
空虹桜＞可愛いよねぇ。っていうか、このPVの時に確認して、初めて平岩紙と２コ違いだって初めて知りましたよ。（※８）まぁ、ハグトンも可愛
いけどね。（※９）
Ｕ・Ｂ ＞可愛いやね。可愛いのは正義だわさ。
空虹桜＞なんだよ。アンタ。
Ｕ・Ｂ ＞唸るバクテリアと申します。
空虹桜＞知ってるよ！ともかくさ、そう！止まらないんだJET JET気流 超音速の炭酸水 僕らのあふれたCIDER
濡れたキミを抱きしめたんだ でも「STOPちょっとSTOP!」って キミは僕に言うけど STOPなん
て無理だよ 超音速の恋には（※１０）の気持ちよさね。「JET気流」ってワンフレーズで、凄いかせきさいだぁ感があ
るんだよね。
Ｕ・Ｂ ＞たしかにたしかに。
空虹桜＞タイトルチューンよりタイトルチューン感ってのがまたね。
Ｕ・Ｂ ＞CIDER入ってますしね。
空虹桜＞かせ君のリリックはその辺確実だよね。
Ｕ・Ｂ ＞信頼できる感じですらありますわな。で、４曲目が「夏をプレイバック」で、これはこれでかせきさいだぁっぽい。
空虹桜＞かせ君が苦手だって言う人が、一番苦手なタイプの曲なんじゃないかなぁっていう。
Ｕ・Ｂ ＞とはとは？
空虹桜＞かせ君は物語性というか叙情性の強いリリックが売りなわけじゃない。
Ｕ・Ｂ ＞一番の歌詞が足早な夏の プールサイド プールサイド ひこうき雲の下 広がる 永遠（※１１）ではじまりま
すからね。
空虹桜＞タイトルと出だしのワンフレーズで、なにをプレイバックしようとしてるかが明確で、レゲエ調なビートに乗っかってるから、余計に懐かしい夏
感が増している。
Ｕ・Ｂ ＞スゲェ単純な曲なのに４分越えっていうね。
空虹桜＞シンプルで聴かせるっていうか、雰囲気あるって大事だよね。
Ｕ・Ｂ ＞大事でっすな。複雑な音楽多いですし。さて、５曲目は「明日ライドオンタイム」で、作詞にBoseで作曲に川辺ヒロシ。（※１２）
空虹桜＞やっぱり付き合い長い人たちだから、曲調とか含めて、かせ君してるよね。
Ｕ・Ｂ ＞やっぱりここでも歌詞に出てくるJET JET気流。
空虹桜＞ねぇ。外さないよね。あと、オフ・ザ・リップ オフ・ザ・トップ 波は逆光 色はコダクローム（※１３）のコダクロームが
スゴい、かせ君っぽい。
Ｕ・Ｂ ＞コダクロームの微妙に古い感じね。
空虹桜＞ある意味、シティポップの古さね。
Ｕ・Ｂ ＞レトロというか。
空虹桜＞新曲なのにね。
Ｕ・Ｂ ＞重すぎず軽すぎず。日本語的な感じをキープしつつ。
空虹桜＞日本語の曲は意味を理解しようとしちゃうから、BGMにならないとかって話もあったりだけど、サビの気持ち良さに浸れた
らそれでOKじゃんみたいなさ。
Ｕ・Ｂ ＞ある意味、極論。
空虹桜＞キャッチィなフレーズって、タイトルストックに、ついついピックアップしちゃうんだよね。
Ｕ・Ｂ ＞さて、今回最後は「ときめきトゥナイト」で池野恋大先生！（※１４）
空虹桜＞そこ？
Ｕ・Ｂ ＞そこ。
空虹桜＞イントロのちょっと中国っぽいアレンジとか、ポップさとか超楽しいんだけど、そっちでは無いんだ。
Ｕ・Ｂ ＞笑っちゃいけないんだけど、何気にこの曲唄ってるとかせ君が可愛く聞こえることでもないです。
空虹桜＞たしかに、可愛く聞こえちゃうんだよねぇ。これが。
Ｕ・Ｂ ＞恐ろしいです。ホントはこのアレンヂで、本当に可愛い娘に唄ってもらいたいんですけどね。
空虹桜＞アイドルソングっぽいっちゃっぽいよね。
Ｕ・Ｂ ＞かせきのアレンヂだから余計ではあるんだけど、武藤彩未とかにカヴァしてもらうと完璧なんじゃないかなぁと。（※１５）
空虹桜＞武藤善則の娘？（※１６）
Ｕ・Ｂ ＞ええ。
空虹桜＞わかんないけどさ、とりあえず、アイドルっぽさとポップさって、近似の関係にあるんだよね。
Ｕ・Ｂ ＞はいはい。そうですな。だから、でんぱ組.inc（※１７）が、今のかせきを入れてるあたりがナイスチョイスなんッスよね。
空虹桜＞ヒップホップからの離脱が、21世紀のかせきさいだぁな感じだけど、バブルな頃からの延長線上として、ジャンルに縛られない自由
を獲得したってのが、適切な見方というか解釈だと思ってて、そもそもクロスオーヴァがヒップホップなわけだから、今のかせ君のあり方こそがヒ
ップホップ的であるっていう、一周しちゃってる感も含めて、聴いてて一番楽しいミュージシャンなんじゃないかなぁ。（※１８）
