空虹桜>ホントは川本真琴withゴロニャンず(※1)の話をするつもりだったんですけど、諸都合により買ったけど聴けてないの
で、HALCALI(※2)のリミックスアルバム「ハルカリミックス」(Amazon)を語る後編です。
U・B>なんかどうしようも無い発言からはじまりましたね。
空虹桜>30代も中盤に差し掛かると、いろいろあるよねぇ。
U・B>いろいろあったんッスか?
空虹桜>あったりなかったり、なかったりあったりねぇ。とりあえず、6曲目が「マーチングマーチ -K・U・D・O
Remix-」(※3)
U・B>K・U・D・Oって、未だに見たこと無いんですよ。俺。
空虹桜>アタシも今年のLB祭で見たぐらいかな?(※4)ここでは中黒だけど、ピリオドだったりするしね。
U・B>ああ。言われてみれば。
空虹桜>全体的にはメロウな感じというか、アーバンなヒップホップな感じ。
U・B>アーバンなヒップホップ。もう、空虹さんが発言してる思うと、無条件に笑いがこみ上げる感じで。
空虹桜>酷い揚げ足の取り方するなぁ。
U・B>芸風ですから。7曲目が原曲も大好きな「愛」
空虹桜>♪愛が血管を流れてゆくよ 愛が君に届きますように(※5)
U・B>唄うなって。
空虹桜>♪愛・愛・愛・愛・愛 愛をやるよ 手にとってポケットにしまっておけよ(※6)
U・B>だから唄うなって。
空虹桜>このカヴァは選択として大正解だよね。
U・B>YO-KING(※7)のカヴァって、YO-KINGの唄い方が独特すぎて、あのインパクトになかなか勝てないから、「ENDLESS SUMMER
NUDE」を山Pがカヴァしたら散々だったりする(※8)んですけど、これぐらい力入ってないヴォーカルだとあっるなぁっていう。
空虹桜>原曲がちゃんとラップだしね。
U・B>YO-KINGがエレファントラブとかやってた頃。(※9)
空虹桜>いちいちリリックがいいんだけど、君の匂い嗅ぎたいだけなんだ 君を笑わせたいだけなんだ 君と
同じ物見たいだけなんだ 優しくして優しくされたい(※10)とか、アンタ大好きでしょ?
U・B>最高ですね。
空虹桜>あとは、KOHEI JAPAN(※11)のMIXっていうかアレンジなんだけど、KOHEI JAPANって、アレンジャーとしても結構いいんだなぁ
っていう。
U・B>8曲目が「Peek-A-Boo -DJ Mitsu the Beats remix-」で、この曲よく選んだなぁっていう。
空虹桜>逆に、Mitsu the Beatsがウマいこと料理してるなぁっていう。なにせ2:04の曲だからね。
U・B>たしかにそれは一理あるか。あと、どーでもいいっちゃいいんですけど、Peek-A-Booって、マザーグースの教養
がほぼ皆無の人には意味がわからない単語の一つ。(※12)
空虹桜>そうそう。アタシも児童教養的なのをほぼ素通りして大きくなった、典型的な田舎者のわけじゃない。
U・B>さりげなく親disね。
空虹桜>別に知ってても、だからどうしたの?ってスタンスなわけじゃない。結果的に。
U・B>翻訳物のウィットがわかんないぐらいの支障?
空虹桜>ぶっちゃけさ、そんなんも身内ネタに過ぎないんだよね。トリプルミーニングの3つ目ぐらいに織り込む程度
が丁度いいと思ってるし、見せびらかさない感じに収まると思うんだけどね。
U・B>趣味の問題ですから、当方はとやかく思いませんけどね。さて、9曲目は「スタイリースタイリー -HIROSHI
KAWANABE REMIX-」で、ちょうど2005年ぐらいの川辺ヒロシ(※13)趣味全開のタイトな四つ打ちのクセに上物の音数
が少ない。
空虹桜>2005年って、「OUTSET」ぐらいの頃?(※14)
U・B>正しく。だから、トラックの感じは「波紋の記憶」とか「Still」みたいな感じ。(※15)
空虹桜>まったくもって一般向けじゃない説明。
U・B>まぁまぁ。そこまで堅苦しく語ってるわけじゃないですから。10曲目が「BABY BLUE! -BABY BLUE IS GOOD
MIX-」で、YOUR SONG IS GOODのリミックス。(※16)
空虹桜>そうそう。ウチらが会話する時に出てくると「ユアソン」言うじゃない。(※17)
U・B>ええ。空虹さんとユアソンの話したことないですけどね。
空虹桜>たしかに無いけど、前、全然音楽話しない人の「昔聞いてたバンド」みたいな話で、「YSID」ってアルファベットで言われてわかんな
かったことあったんだよね。
U・B>うん。その発言、文字面にすると伝わりにくいな。たぶん。
空虹桜>そこはわかろうよ。
U・B>俺がわかるの必要な話じゃないし。とりあえず、流石ユアソン。超踊りたくなるMIX。
空虹桜>もともとヒップヒップなんだから、全曲ダンスミュージックなんだけど、ヒップなホーンが入ってるせいか、直接脳味噌にダ
ンスを請求するような曲になってる。
U・B>スゲェ言い回しっすね。それ。
空虹桜>テクノとかEDM的なダンスミュージックと、スカとかジャズ的なダンスミュージックって、似て非なるモノだと思ってて、しい
て言うと、前者がダウナ系で後者がアッパ系だと思うんだよね。
U・B>その言い回し完全にアウトですね。
空虹桜>まぁ、わかんない人にはわかんないから大丈夫だよ。
U・B>そりゃそうですけど、言わんとしてることがわからじゃないからなぁ・・・最後11曲目が「HALCALI BEAT EDITION」っ
てことで、ボーナストラックは全曲かいつまんでつないだ的な。
空虹桜>全然全曲じゃないんだけど、でも、この手のリミックスアルバムの〆には丁度いい。
U・B>お祭りが終わるんだなぁ感がありますよね。こういう終わり方って。
空虹桜>そだねぇ。そゆ意味ではさ、YouTubeで音楽聴くにしろ、SpotifyやApple Musicで聴くにしろ、終わり方を知らない子ど
もたちが増えてきてるんじゃないかなぁっていうのは、ちょっと思う。
U・B>なんで終わるの?楽しいから続けてればいいじゃん。ああ。違う。ここで自分一人だけ終わると、残ってる人た
ちがもっと楽しい思いをするかもしれない。
空虹桜>そんなの、シュレディンガー(※18)なんだけど、とはいえ、どっちかって言うとダラダラ側の人でもあるからさ、
終わる楽しみとかはじめる楽しみとか、続ける以外の楽しみを無くしちゃうのも勿体ない
って気があるんだよね。全然今回のレヴュと関係ないかもしれないけど、きっと関係あるんだと思うんだ。(※19)
※1 川本真琴withゴロニャンず:川本真琴が結成したバンド。メンバは川本真琴(Vo)、三沢洋紀(Gt)、植野隆司(Gt)、池上加奈恵(Ba)、澤部渡(Dr)の5人。
※2 HALCALI:「HALCA」と「YUCALI」を合わせたユニット名でお馴染みの2人組ヒップホップユニット。2012年頃に所属事務所やレコード会社と契約をすべて終了した。
※3 K・U・D・O:何故か未だにWikipediaに単独ページが無い、日本のDJ、リミキサ。たぶん、まともな記載は中西俊夫のページに「MELON時代の盟友K.U.D.O.とファイルレコード内にクラブミュージック専門レーベルMAJOR FORCEを設立」書いてるのぐらい。
※4 今年のLB祭:「スチャダラ2016 〜LB春まつり〜」のこと。
※5 拡大部は歌詞より引用。
※6 拡大部は歌詞より引用。
※7 YO-KING:YUKIの旦那としても知られる真心ブラザーズのギター&ヴォーカル倉持陽一のこと。2016年現在、SMAの名誉顧問。
※8 山P:NEWSの元メンバ山下智久のこと。まぁ、山Pのと真心のをYouTubeで聞き比べて見るが良い。
※9 エレファントラブ:星野晶とヒリックによるヒップホップユニット。倉持陽一は2000年まで在籍。
※10 拡大部は歌詞より引用。
※11 KOHEI JAPAN:MELLOW YELLOWのMC、トラックメーカ。RHYMESTER、Mummy-Dは弟。平日は板前。
※12 マザーグース:英米を中心に親しまれている英語の伝承童謡の総称。しかし、「ガチョウ婆さん」って、スゲェ言い様だな。
※13 川辺ヒロシ:TOKYO No.1 SOUL SETのDJ。もしくは加藤紀子の旦那。
※14 OUTSET:TOKYO No.1 SOUL SETの4thアルバム。しばらく年末にしか活動していなかったT1SSの復活を告げる1枚。
※15 「波紋の記憶」「Still」:どちらも※14の「OUTSET」収録曲。
※16 YOUR SONG IS GOOD:日本のオルガンインストゥルメンタルバンド。活動がいろいろ多岐にわたってて説明しにくいけど、いい曲やるよ。ライヴが最高なバンド。
※17 ユアソン:YOUR SONG IS GOODの略称。このあと出てくる「YSIG」もそう。
※18 シュレディンガー:エルヴィーン・ルードルフ・ヨーゼフ・アレクサンダー・シュレーディンガーは、オーストリア出身の理論物理学者!だけど、ここではみんな大好き「シュレーディンガーの猫」を指している。
※19 空虹桜38行。U・B33行で、辛うじて俺の勝ち。たぶん、あのフリですから、次は川本真琴かな?