第949回 TOKYO CONNECTION

空虹桜HALCALI※1)の1stミニアルバム「TOKYO CONNECTION」(Amazon / iTS)は、全7曲だけど、内2曲はリ
    ミックスなので、全5曲のノリで喋ります。
U・B>威勢のいい出だしだったので、早速1曲目「浪漫飛行」はもちろん、米米CLUBのカヴァ※2)なので、トラン
    ク一つだけで浪漫飛行へ In The Sky 飛びまわれこの My Heart※3
空虹桜Wow Wow Wow… Wow Wow Wow…※4
U・B>いいリアクション。
空虹桜>アレンジがスカ(※5)で、さらに演奏がユアソン(※6
U・B安定と実績のユアソンだから、まぁ、ハレの曲ですよね。
空虹桜>楽しいやね。
U・B無駄に夏感というか、南の島感というか。
空虹桜>旅行行きたいねぇ。
U・B行けばいいじゃないですか。で、2曲目が「Girl! Girl! Girl!」で、作詞が我らの野宮真貴(※7)で、作曲が中
    塚武(※8)という、もう、空虹さん大好きに決まってるじゃないですか!みたいな布陣
空虹桜>いきなり出だしからGirls 女の子は わがままにみえるけど No, No いつだって 清く正しく
    Girls 女の子は 楽しいことばかり Oh Yeah いつの日か 大人になるまで※9)だもん、好き
    に決まってんじゃんね。
U・B>サビのそうよお気に入りのドレスで 街へ飛び出してみればいい きっと素敵な出来事がま
    っている ほら ハイヒールで転んでも もう一度起き上がればいい わたしが手をかし
    てあげる いつだって※10)なんかも、最高ですよね。
空虹桜>嫌いになれないし、このリリックをHALCALIに唄わせるって、ベストな選択だよなぁ。っていう。やっぱり、この娘ら
    の良さは、東京の幼馴染みな女の子コンビ。なわけじゃん。
U・B>生まれながら垢抜けてるのに、ちょっとしたローカル感が漂ってる。
空虹桜>デヴュが早かったからアレとは言え、イリーガルなことだって、それなりな経験してたりもするかもしれない感がありつつ、近所
    じゃ、いい娘だと思われてるみたいな。
U・B>ああ。わかるわかる。
空虹桜>もう何度だって言うけど、その特性は、ちゃんと歳取ってく過程を見せてかないと、ただのお飾
    りになっちゃうから、ちゃんと30代や40代をスタンプしてくべきなんだって!
U・B>俺に言われても、とくになにもできねぇッス。引き続き3曲目は「ギリチョコ」で、ヨースケ@HOME(※11)がプロデュー
    ス&作詞・作曲で、歌まで参加。
空虹桜>その人知らないけど、男の子パートと女の子パートの切り返しが、やっぱり、デュエットソングというかではキモ
    だよね。
U・B>ええ。それが無いなら、なんのために男女で唄わせるのか?って話ですからね。あと授業中ヨダレたら
    して 見る夢は君とチュー※12)ですよ。チューしてぇ。チュー
空虹桜>お前いくつだよ。
U・Bもうすぐ37ですけど、チューしてぇのはいくつになっても変わらんです。つか、100
    歳なっても「チューしてぇ」言いますよ。そこまで
    生きるつもりないけど。
空虹桜>酷いな。4曲目は「SUPERSTITIONS」で、作詞にいしわたり淳治(※13
U・B>作曲が田中ユウスケなのに、いしわたり淳治というか、スーパーカー感がそこはかとなくあるメロディ。
空虹桜>どっちも、キラキラしてるからね。
U・B>出だしの恋が愛の友達でも裏じゃ誰と仲いいの? 恋や愛は幸せとも絶望とも仲いいの?
    (※14)みたいな歌詞は、いしわたり淳治が書いてると思うんですけど、女子力高いよなぁっていう。
空虹桜>そだね。でもって、ここのラップパートはHALCALIが書いてると思うんだけど、リリック力がホント高くて、アイドルにリ
    リック提供とかしちゃえばいいのにっていう。
U・B>ああ。そうですね。その路線は全然アリですね。
空虹桜>アイドルそんな詳しくないからアレだけど、シティポップ感あるアイドルだったら、ラップすることに違和感ないと思うんだよね。
U・B>でしょうね。リリスクやハイパヨちゃんたち(※15)は、ゴリゴリすぎるから、ちょっとユルい感じのフィメールラップって、逆
    にニッチな市場になってるカモ(※16
空虹桜>棲み分けっていうか、それはそれで、これはこれでおいしいっていう。
U・B>うん。そゆ感覚は大事と思います。さて、5曲目は「Hey My Melody」で、ナカムラヒロシ(※17)による、ゴリゴリの
    バラード。
空虹桜>i-dep(※18)も、今じゃすっかりプロデューサ。
U・B>それはまぁ、仕方が無いかな。って気はしますけどね。この曲、メロディが良いは良いんですけど、いかんせん、サビ聴くと
    頭にマイメロちゃんが浮かんじゃうじゃないですか!※19
空虹桜>なんだそれ。
U・B>この曲というか、サンリオの功罪※20)と思いますよ。なんでそんなベタな名前を付けた!っていう。
空虹桜>言いがかり。
U・B>もともとは赤ずきんちゃん(※21)やで。それがどうして、ああなった?
空虹桜>知らないよ。あと2曲は軽くで、まずは「ストロベリーチップス (Sweet Blue Beat ver.)」で、これまたスカ調。
U・B>元が軽く暗い曲だったのが印象一変
空虹桜>でも、これぐらい軽い方が辛さが際立つ
U・B>たしかに。ラストが「マーチングマーチ (80KIDZ Remix)」(※22)で、いかにも80KIDZ感溢れるピコピコキラキラで
    すけど、80KIDZもデヴュ10周年とかですよ。
空虹桜>そゆ意味では、この曲なんかはフックアップ(※23)でもあったりするわけで、やっぱりクラブミュージックっぽさっていうの
    は、都会性と紐付いてるんだよなぁって、しみじみこのリミックス聴いてると思ったりするんだよね。(※24


※1 HALCALI:「HALCA」と「YUCALI」を合わせたユニット名でお馴染み、目黒生まれの目黒育ち2人組ヒップホップユニット。2012年頃に所属事務所やレコード会社と契約をすべて終了した。
※2 米米CLUB:石井竜也監督作品の映画「ACRI」の興行失敗などが影響しバンドの維持が困難になり解散したことで有名な、ポップバンド。
※3 拡大部は歌詞より引用。
※4 拡大部は歌詞より引用。
※5 スカ:1950年代にジャマイカで発祥したポピュラー音楽のジャンル。有名なのはやっぱりスカパラ。
※6 ユアソン:カクバリズム設立の原因となったオルガンインストゥルメンタルバンドYOUR SONG IS GOODの略称。
※7 野宮真貴:音別が生んだ、渋谷の女神。
※8 中塚武:ナムコ出身ミュージシャンの一人。だいたい出てくる音楽はシャレオツ。
※9 拡大部は歌詞より引用。
※10 拡大部は歌詞より引用。
※11 ヨースケ@HOME:横浜出身のシンガソングライタ、宮内陽輔のこと。
※12 拡大部は歌詞より引用。
※13 いしわたり淳治:十和田市が生んだ、音楽プロデューサ。SUPERCARを意地でも再結成しないことで有名(待て)
※14 拡大部は歌詞より引用。
※15 リリスク:女性ヒップホップアイドルユニットlyrical schoolの略称。 ハイパヨ:「世界にYAVAYを発信する制御不能のQUEEN OF STAGE」hy4_4yhの略称。
※16 フィメールラップ:そのまんまの通り、女性によるラップのこと。
※17 ナカムラヒロシ:クラブジャズユニットi-depの中の人。
※18 i-dep:ナカムラヒロシによるミュージックプロジェクト。
※19 マイメロちゃん:佐久間レイが声を当てていることで有名なウサギ。
※20 サンリオ:もともとは株式会社山梨シルクセンターだったことで有名なプレゼント用品企画会社。株主総会で、サンリオグッズがもれなく当たる「おみやげくじ」をやってたりする。
※21 もともとは赤ずきんちゃん:ソースはWikipedia
※22 80KIDZ:日本の2人組エレクトロユニット。なかなかライヴ見る機会がありそうで無い。
※23 フックアップ:売れた人が売れてない人を紹介して、Win-Winになること。わりと粋な行為。
※24 空虹桜31行。U・B34行での負け。いよいよ、一連のHALCALI話の終わりが見えてきたなぁ・・・


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