第959回 ホントに客観的か?という話

空虹桜>世の賢い皆様って、「自分は客観的な判断ができる」とか思ってらっしゃるじゃないですか。
U・B>凄い陰鬱なdis(※1)からはじめましたね。
空虹桜>別にdisってる気はないんだけど、あと、「合理的な判断ができる」も似たようなもんなんだけど、
U・B「客観」と「合理」はチゲェだろ。
空虹桜>違うんだけど、使用される文脈が、実は似てるように見受けられていて、合理的選択って主観判断なんだよね。
U・B近視眼的な合理と遠視眼的な合理が矛盾するのは、たしかにママあるけど。
空虹桜>さらに似たようなものだと、経済的な判断ってのもそこに含まれるんだけど、ともかくさ、純粋に客観的
    な価値判断って存在しないわけじゃん。
U・B>そう?地球で重いモノは、月でも重いみたいな話は?(※2
空虹桜>それだって、物理の価値観なわけじゃん。現象としての質量に価値が入り込む余地は無いんだけど、それを是とす
    る、解釈する価値観が存在していて、それこそ、キリスト教原理主義とかだったら、認めない
    かもしれないでしょ?
U・B>ああ。たしかに。
空虹桜>社会の中に身を置いているというか、他者がいる以上、どれだけ客観的になろうとしても、解釈から
    逃れられなくて、それも含めて分析するのが、まず、文科系の学問で基本的に取るスタンスなんだけど、これだけア
    ホみたいに大卒いるのに、未だその辺わかってない人ばっかりなのって、なんなのかなぁっていう。
U・B>素直に今の話を理解すると、最後の空虹さんの発言も、相対化されて「それも一解釈に過ぎない」みたいなとこに落ち
    着きますよね。
空虹桜>うん。真面目に考えれば考えるほど、相対主義者にならざるを得なくなって、でも、自分のどこかに大っ嫌いな
    考えとか価値観が残っていて、それを許容できないディレンマに陥る。
U・B>未だに?
空虹桜>たぶん、永遠に。そもそも、理解するって、本質的に一度同意する必要があるわけだし。
U・B>ああ。なるほど。すると、一般的な感覚での「客観」って、見てるだけだから、実はなにも考えられてないんだ。
空虹桜>そだね。見えてるモノの名前ぐらいしかわからない気がする
U・B名前も解釈の内でね?
空虹桜>そだね。その辺、脳科学的なところに行き着きそうというか、10000%自分の想像の範囲外なモノに遭遇す
    ることって、もう無いわけじゃん。アタシらって。
U・B>そこは、期待したいですけどね。ドラえもんを超えろ!※3
空虹桜>アタシは馬鹿なので、超フレッシュな衝撃って、覚えてないんだよね。ともかくさ、役者さんとかは、そもそ
    も、見えることが大事なんだけど、結局、最終的に解釈を伴うのであれば、客観性って複数の価値観の最小公倍
    数になるんだよね。
U・B>話を一周させると、「自称客観的」って、主観的な客観だろ。矛盾だろ。と。
空虹桜>うん。たぶん、そのダブスタは人間の限界※4)だと思ってはいるんだけどね。(※5


※1 dis:久々にdisの注釈を書くけれど、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイの略ですよ!(嘘ではない)
※2 地球で重いモノは、月でも重い:質量とはそういうものですよ!というお話。
※3 ドラえもん:世界で一番有名なネコ型ロボット。
※4 ダブスタ:ダブルスタンダードの略。2つ基準があって、その時その時に応じて、柔軟に対応させる。と解釈すれば、いい話に聞こえたり聞こえなかったり。
※5 空虹21行。U・B12行で、の大敗。今回もよくわからない話になりましたが、「本当なんて存在しない」というお話でございますね。


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