第985回 ゆ・と・り 自分の世界を増やす

U・B>最近、深掘りとか広げるよりも、いっぱいあるのがいいんじゃね?と、思いはじめております。
空虹桜多趣味の塊みたいな人※1)がよく言うよ。
U・B>それはまぁそうなんですけど、それこそホラ、前にアトロク(※2)出てたバックギャモンの世界チャンピオンの人(※3)みたい
    に、「一年に5個は新しいことをやる」まで気合い入れなくても、なんか1つは新しいことやらなきゃダメな
    んじゃね?と。
空虹桜>「新しい」ってなに?
U・B>まさかそんな哲学的命題?
空虹桜>もうさ、「なにかはなにかの異形態」にしか見えなかったりするじゃない。
U・B>それはまぁ。
空虹桜>それこそ、ラグビーW杯(※4)見に行ったって、もともとスポーツ観戦の教養がある人は初見でも見所嗅
    ぎつけるし、わかるでしょ?きっと。
U・B>おそらく。だから、「ジャンル」よりもうちょっと大きいカテゴリでの分散が必要だと思うんです。
空虹桜>分散?
U・B>そもそも、投資とかって、リスクヘッジで分散投資するわけじゃないですか。
空虹桜>まさかのリスクヘッジ。
U・B>多様性原理主義者(※5)の前で多様性以外の観点で攻めてみますけど、「世界を広げる」って言う人いるでしょ。
空虹桜>いるね。たしかに。
U・B>広げると、支えるのが大変なんですよ。
空虹桜>ほう。力学的に。
U・B>ええ。なんで支えるより、分散して、リスクヘッジして、いろんなところに自分の世界というか、自分を置いておけば、逃げら
    れるし、いろいろ違う遊びができるんじゃないかと。
空虹桜>結局遊び。
U・B>システム屋さんが、わかってない人向けに小銭稼ごうとする言い方だと、クラウドでユビキタスなICT社会の実
    ですよ(※6
空虹桜>空っぽだ。
U・B>こんなスッカスカな台詞で4桁万円動かすヤツらとか、ホント、滅べと思いますけどね。とはいえさ、人の数だけ色がある
    とはいうけど、人の中にだってスペクトルが広がってるわけじゃないですか。
空虹桜>そだね。一人の中で強い一貫性を維持するのって難しいよね。
U・B>ええ。糸井重里(※7)じゃないけど、「一貫性を俺に求めるな」ってのがなくはなくて、じゃあ、ブレブレを肯定する
    かっていうと、筋は通したいよねと。
空虹桜>「言い方」って気もするけど。
U・B>まぁね。ただ、見る方角が違えば見え方も言い方も変わるよね。ってのはあるじゃないですか。
空虹桜>視座によって、もちろん見え方は変わるけども。
U・B>そういうブレというか、視座でも筋少的に「ザ・シサ」(※8)でもいいけど、を許容できるのって平和だよなぁと。
空虹桜>まさかの「平和」
U・B>正しさみたいのを基軸に置くより、「平和」とか置く方が確実かなぁと。
空虹桜>わからないではないけど。なんだろ?このそこはかとない違和感は。
U・B>気のせいですよ。
空虹桜>わかった。アンタがまともな人ぶってるのに違和感あるんだ。
U・B>酷い言われよう。
空虹桜>アンタの言ってることには、一理あるカモしれないんだけど、世界の数や広さみたいのって人それぞれだから、多い方がいい人もい
    るし、すくなくてもいい人だっているんだよ。どちらでもOKってのが多様性で、やり方もメリットもいろいろある
    から、否定しないことを重視しようよ。っていう。(※9


※1 多趣味の塊みたいな人:U・Bは、趣味のためだけに生きております。
※2 アトロク:TBSラヂオ「アフター6ジャンクション」の略称。
※3 バックギャモンの世界チャンピオンの人:矢澤亜希子のこと。とりあえず、この人のWikipediaを見て。ビビるよ。
※4 ラグビーW杯:2019年の第9回日本大会のチケット、買えてません。
※5 多様性原理主義者:空虹さんは、思想として多様性をなによりも尊んでらっしゃる。
※6 クラウドでユビキタスなICT社会の実現:真顔でこういうこと言ってる人たちは、基本的に詐欺師だと思ってOK。
※7 糸井重里:コピーライター。この人の対談は、糸井側が主導権を握っていると、結局、自分の言いたいことしか喋らなくなるので、つまらない。
※8 ザ・シサ:2018年発売の筋肉少女帯19thアルバム。
※9 空虹20行。U・B23行で、の負け。まぁ、わかったようなこと言ってますが、結局は自己正当化するロジックの構築です。ええ。


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