その68「繰り返す諸行無常の日常化」

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U・B> タイトルはコピーライト向井秀徳(※1)なわけですけど、このところずっとボソボソ言ってるとおり、今年は運気があまりよろしくないのですよ。

空虹桜> そもそも「運気がよろしくない」ってなによ?

U・B> 最悪ではないんですけど、ポツポツと楽しみが奪われていくんですよ。なんだろ?治りきらない傷をつけ続けられるみたいな感じ。

空虹桜> それはアレだよ。いっそ、大怪我してしまえば良いんじゃないの?

U・B> 痛いのヤだ。

空虹桜> 子どもか。

U・B> 厭なものは厭じゃないですか。でさ、この手の諸行無常って、繰り返されると日常になっちゃうじゃないですか。

空虹桜> 日常って、繰り返しの意味だからね。

U・B> そうなんですよね。でさ、その日常って、トランプやプーチンやガザは勿論(※2)だけど、ブラック企業みたいなところで勤めてる人たちも、同じように日常化してしまうんですよね。

空虹桜> ああ。そゆ話なのね。だとすると、日常ってウロボロスだからね(※3

U・B> たしかにそうですね。非日常は常に日常に吸収されてしまう。

空虹桜> アタシはそっちのが厭だ。

U・B> 非日常だけじゃ生きられないじゃないですか。

空虹桜> そうなるとさ、日常を壊して歩くしかないよね。

U・B> また傍若発言を。

空虹桜> それこそさ、ギャグ漫画家がギャグ描けなくなって燃え尽きる的なことだよね。

U・B> でも、日常をやってると非日常が恋しくなる。

空虹桜> 無い物ねだりだよね。

U・B> そうそう。今言われて気付いたけど、究極的な悟りの境地って「無い物ねだりからの脱出」なんじゃないですかねぇ。

空虹桜> でもそれってさ、ある意味では想像力の放棄なわけじゃない。

U・B> たしかに。言い方の問題な気もするけど、想像力は欲望の一端ではありますよね。そゆ意味では、適切に想像力は使いたい。

空虹桜> そだね。そうするとさ、諸行無常が繰り返される中で、日常にしすぎないってのは想像力の使い方な気もする。

U・B> なにを言っているのか、今ひとつ理解できない。

空虹桜> 別にアタシもわかってて喋ってるわけじゃないからアレだけど、そだなぁ・・・日常を当たり前のものにしないっていうか、それこそ、ループ物の中にいたとしても、起きるイヴェントは違ったりするわけじゃない。

U・B> はいはい。なんとなく言わんとしてることはわかった。

空虹桜> どれだけ昨日と今日は違うって見出せるかの力って、大事なんじゃないかなぁ。

U・B> 些末な違いを楽しめるのは大人の見せどころかもしんねぇッスわな。

※1^ 向井秀徳:ZAZEN BOYSにして、元ナンバーガールのヴォーカル。「繰り返される諸行無常 よみがえる性的衝動」は決め台詞のひとつ。
※2^ トランプ:必死で禿を隠してる人。 プーチン:体調不良を伝えられてたわりには元気なのか、あるいは影武者にすり替わってる人。 ガザ:紀元前から戦乱の舞台になり、欧米に振り回されてるパレスチナの中心地。
※3^ ウロボロス:自分の尻尾がおいしすぎる蛇もしくは竜。

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