結婚当夜
ほら、もう昨日になった。
手に馴染んだのか、それとも手が馴染んだのか。ともかく、愛用のマグカップを最後にしまって荷造り終わり。
短いような長いような。楽しかったような辛かったような。
この部屋ともお別れ。
自分のために朝起きて、自分のために食事作って、自分のために部屋を掃除することはもう無い。たぶん。
ちょっぴり感慨深いけれど、きっと今は想い出となる。
昨日とは名字が違うわたしが始まったのだから。
金紺式 寄稿作
(ケータイ)
トップ
>
空虹桜
超短編集 エディアカラ
> 結婚当夜
(パソコン)
トップ
>
空虹桜
短編集 バージェス頁岩
> 結婚当夜
(C) Copyright SORANIJI Sakura,2004
e-mail
bacteria@gennari.net