飲み友達と交わした昨夜の会話を思い出した、5階の眼鏡売場。手には既に小振りなフレーム。 「マニアックな層にモテてもなぁ」 頭の中で給料日までを逆算する、鏡の中の自分。かけ心地は・・・悪くない。 「なにやってんだろ。わたし」 言葉だけが不意に。そして、自覚。フレームを元に戻して、眼鏡売場を離れる。 たぶん、今日はいい日だ。
超短編 500文字の心臓第18回自由題 投稿作