グッドニュース、バッドニュース
「めちゃいい女いてさ」
「どんな?」
「おっぱい! くびれ! しり! んで泣きボクロ! くぅぅぅ」
「川平かよ」
「泣きボクロと眼鏡で唇薄けりゃ跳満じゃん」
「へぇへぇ」
「わかんないかなぁ〜」
「で、どこにいたん? その跳満女」
「西口んとこに『常連客だけでもってます』的喫茶店あんじゃん」
「ああ。もしかしたらもしかする、それ。名前とかわかる?」
「そこそこ。よくぞよくぞ。じゃじゃーん! 名前どころかケータイもメアドもゲッツ!」
「一回りして新鮮だなぁ・・・ああ、やっぱ高校ん時の同級生じゃん」
「嘘嘘嘘! マジで!? どんなどんなん?」
「つか、お前も俺も同じ3年F組」
「ヤヴァ! こんないい女の顔忘れるなんて!! ちょ待って。今思い出す」
「思い出す前に気づけよ」
「なに言ってんの! 男ばっかでむさ苦しかった高校生活に咲く一輪の薔ぁッ!!」
「あだ名覚えてたりする?」
「ブタゴリラ!! ああ、ずりぃ!!」
超短編 500文字の心臓
第60回競作「グッドニュース、バッドニュース」参加作
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