きみはいってしまうけれども
僕は知っている。君の野菜嫌いを。
僕は知っている。君は薬に頼っていたことを。
僕は知っている。君が入っていたのに、やっぱり臭わないことを。
僕は知っている。君がしまう場所を。無花果の形したアレをしまう場所を。
僕は知っているから、恥じらいはわかるけれども、君はそんなこと隠さなくていいんだよ。
超短編 500文字の心臓
第76回競作「きみはいってしまうけれども」参加作
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