子を運ぶ
ベルトコンベアの上を透明なプラスティックの箱が流れる。両脇に立つ純潔の少女たちが手足に頭、小さな胴を箱に放り込むと、次に控える少女たちが赤い糸でそれらを縫い付ける。
五体満足となった人形は、これまた純潔の少女たちによって、平らな胸を揉みしだかれ、未成熟な陰核を擦り上げられる。その時、人形が表出する感情は、少女たちに自信と嫉妬を与える。不良品より生まれた完成品に対する自信と嫉妬。
少女たちが人形に服を着せると、透明なプラスティックの箱は機械によって密閉される。
これら流れ作業は毎日続き、不良品の少女たちは同じことを繰り返す。ベルトコンベアの向こうを知らない少女たちは、いつか朽ちて、ようやく外を知る。
MSGP2006エクストラマッチ
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