誰よりも楽しんでいる
Kawaiiが一周したら、こうなったかと呆気に取られる日曜原宿昼下がり。いや、こんなオッサンがこんな時間に原宿にいなきゃいけない事情がある時点で、恐怖心を感じなきゃいけないんだろう。目玉やら鮭の切り身をKawaii言い出した時点で、世界の狂気に気づくべきだった。同時に、どこまで行くのか興味もある。行けるとこまで行けばいいと思う。いずれにせよ、ここが現在の極地。だって、さっきハルキゲニアの着ぐるみ?着た女の子集団が闊歩してたから。しかも、そのハルキゲニア古いから。上下っていうか前後逆だから!
どちらにせよ、原宿でさかなくんさんよろしくアノマロカリスを被り、マイク握るオッサンの存在肯定にはならない。しかも、この人だかり。二回り以上歳下な少女たちに「Kawaii!」叫ばれるカオス。君らと同じぐらいん時、原宿、怖かったよ。俺。
しかし、これも仕事。2chでどれだけ叩かれようと、科博の隅にしかグッズなかった昔に比べれば、マーレラやオパビニアが説明無しに通じる今は、数億倍素晴らしい今だと信じる。この恥ずかしい格好で頁岩になったってかまわない。さぁ、お約束の挨拶。
「アノマロ〜!」
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