落ちる!
どうやら、最近の大人はスペースシャトルが常に落ちていることを知らないし、地球を貫通する穴をあければアルゼンチンまで落ちていけると信じているらしい。
これは非常に嘆かわしい。本当に90%以上の人間が高校を卒業しているのだろうか?
1kgに対し9.81Nもの非常に強い力で、常に我々は地球の核から引っ張られ続けているというのに!光も、時間でさえもねじ曲げる強大な力で常に潰されているというのに!
空気抵抗のない理想状況であれば、地上高30mをわずか2.47秒で墜落する。100mですら4.51秒で落ちれるのだから、人間の力でどうにかできる相手ではない。しかし、現実には速度に比例して空気が抵抗するから、この通りにならない。こうしてわたしが考え続けられるのも空気抵抗のおかげだ。したがって高速で移動するF1カーもコンコルドも新幹線も、抵抗を受ける面積が小さくなる流線型をフォルムとする。
だからわたしは、水泳の飛び込みで鍛えた流麗なf、グチャッ
超短編 500文字の心臓
第30回競作「落ちる!」参加作
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