二人だけの秘密
「聞いた?聞いた?聞いた?アイツ、アレでアレしてついにアレされたって」
「マジ?あの黄色いアレでしょ?ヤヴァくない?アレをアレしたらアレでソレじゃん。ヤヴェヤベェ」
「そう。そう。そう。だからさ、アイツとかアイツも警戒しちゃって。でも、アレよりは全然アレだって。人生変わるらしいよ」
「なに?もしかしてお前やっちゃったの?アレ」
「違う。違う。違う。アイツらからきいたの」
「へぇ〜、やっぱアレなんだ。アレげだもんなぁ〜。アレとか絡んでるし」
「でしょ。でしょ。でしょ。だってアレだもの」
「アレで思い出したけど、そういや俺アレ買っちゃった」
「アレって、前から欲しい言ってたアレ?うっそ〜!で、で、で、どうなのアレって」
「持ってるだけで満足?みたいな。やっぱイイよ。アレ」
「うわっ。なに?その優越感、ムカつく。ムカつく。超ムカつく」
「でもホラ、アレって他のアレと違ってやっぱアレじゃん。すっとねぇ」
「そういや、こないだアレの時アレしなかったよね」
「なに?その唐突な・・・すんごいヤな予感すんだけど」
「ウフフ、アレがないの」
超短編 500文字の心臓
第40回競作「二人だけの秘密」参加作
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