衝撃
現実とはそんなものだ。
信じるだけの理由があったから、君は手を伸ばした。そうだね?
届いたと思った刹那、乾いた音がして君は我に返ったはずだ。
君の右手は彼女の手のひらに振り払われ、刹那は君の網膜に焼き付き、どうしようもないから君はその手を握りしめた。
彼女の手のひらは冷たかったかい?
超短編 500文字の心臓
第34回競作「衝撃」参加作
(ケータイ)
トップ
>
空虹桜
超短編集 エディアカラ
> 衝撃
(パソコン)
トップ
>
空虹桜
短編集 バージェス頁岩
> 衝撃
(C) Copyright SORANIJI Sakura,2004
e-mail
bacteria@gennari.net