助手:所長、文脈無しに『ということでじゃ』から始まってもなんのことかわかりません。
所長:ふぉっほっほっ。そういう細かいことを気にしておると、禿げてしまうぞ。ふぉっほっほっ。 助手:所長、ご自分の頭をご覧になったことは?所長:ゴホンッ。この事例そのものは某K君の持ちネタなのじゃが、もっともわかりいい事例なので勝手に取り上げさせてもらうことにする。
野球好きの人間同士の会話に参加するのはいいのだが、その際元になる知識がすべてパワプロのデータの男。 打率やHR本数ならまだしも、「肩Gだから」とか「キャッチャー○なんだけど、守備Fだから使えないんだよね」などと語られた日には・・・ |
所長:これの特に困るのはな、広島や日本ハムなど、微妙に良い選手が揃ったチームの話をするときなんじゃ。
助手:たとえば広島なら前田や野村、日本ハムなら岩本やそもそも、小笠原だってオバンドーだってたしかに微妙なところですね。所長:そう、ディープな野球好きなら、「ケガさえしなければ3割30本30盗塁だぞ!」と叫ぶだろうからな。これの近似パターンとしては「ウイイレでサッカーを語るにわかサポータ」や「ダビスタの理論で競馬予想屋になった亀谷」など、幾つか痛い事例があるのじゃが、どれもこれも純粋なゲームソフトの販売個数で比較するとパワプロに負けるんじゃな。ことサッカーに関してはJリーグものでまともに売れているのは「サカつく」ぐらいの体たらくじゃからのぅ。もちろん、固有ファンの絶対数が違うんじゃが。
助手:伊集院光氏やみずしな孝之のアシスタントの松村さんとか、ファンも微妙ですね。日本ハムは。札幌に移転するし。それはともかく、でしたら「グランツーリスモで免許を取った気になる中坊」や「『KANON』や『AIR』で女心を知った気になる引き篭もり」というのはどうでしょうか?所長:ん〜、前者はともかく、後者に関してはちと今回のパターンから外れておるな。後者ならせめて「どんな女もイカせるなどとぬかすエロゲー好き童貞」あたりなんじゃが・・・それにのう、前者に関しても、できることなら「グランツーリスモのランクでドライヴィングテクニックを語る中坊」の方が理論的応用性が高いんじゃ。
助手:なるほど。でしたら「2ちゃんねるでの認識がインターネットの常識だと思っている厨房」や「Dragon Ashでヒップホップを語る女」なんてのはいかがいたしましょう。所長:その場合はどちらも今回の事例には適さん。よいか?この「『パワプロ』で野球を語る男」という事例の場合、どうにか知ったかぶりをして話に参加しようとする必死さと、「パワプロ」のデータが絶対だという、ある種の信仰心がそこにはあるんじゃ。だが、今、君の提出した事例には最初に出した必死さが見受けられん。つまり、すべて単に世間知らずというだけのことじゃな。
助手:決して井の中の蛙ではないけれど、かといって世間を知る勇気もないクズなんですね・・・それにしてもこんな話をしてるのに、1ヶ所も注釈を入れなくて、本当によろしいのですか?一般的に参考文献や引用文献の量が多ければ多いほど良質な論文と呼ばれるのですが。
所長:うむ。たしかにその通りなんじゃが、いかんせん会話形式のコンテンツには「クロスフェーダ」が先にあるのだし、なにより、当研究所の報告書に注釈をつけておったら、いつまで経っても更新できないんじゃ。数が膨大すぎてのぅ。ただでさえ「げんなりワールド」本体が滅多に更新できんのに、これ以上超不定期更新のコンテンツを増やしてもしかたなかろう。助手:しかし、所長。どうして所長が当研究所とはまったく関係のないコンテンツの心配までなさるのですか?
所長:ゴホゴホ。どうやら熱がありそうじゃのう。そんなわけで、ひとまず第一報告を終えよう。要点は次の通りじゃ。
File1:「パワプロ」で野球を語る男 ・どうにか知ったかぶりをして話に参加しようと必死 ・(「」内のゲーム等に対して)ある種の信仰心がある ・語られる方にとってはウザイ以外のなにものでもなく、ひたすらげんなりする。 近例 「ウイイレでサッカーを語るにわかサポータ」 「ダビスタの理論で競馬予想屋になった亀谷」 「どんな女もイカせるなどとぬかすエロゲー好き童貞」 「グランツーリスモのランクでドライヴィングテクニックを語る中坊」etc... |
所長:ふぉっほっほっ。さてと、お茶の時間じゃ。