作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
円谷プロダクション創立60周年記念「円谷映画祭2023」 庵野秀明セレクション 4K「ウルトラセブン」 | 唸るバクテリア | 2024/01/05 | 無し |
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で、上映作品は第4話「マックス号応答せよ」、第8話「狙われた街」、第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」、第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」の4作。
わりと手堅い庵野たんのチョイスだけど、いやぁ、脚本が荒い。脚本が荒い。
これ、今見せられたら激怒モノですよ。ええ。だが、それが良い。とも。
とくに「マックス号」が酷いのだけど、しかし、アレが限界でもある。
科学的考察というか、リアリティを真面目に語り出すと、空想特撮は出来ないわけだが、しかし、「ウルトラ警備隊西へ」でも改めて思ったけど、原子力の扱いが雑なのである。
これは被爆国としてどうなのか?と思ったら、そういえば、彼の有名な封印作品第12話「遊星より愛をこめて」もセブンであった。
ある意味で、ガンガン攻めた結果と言えるのかもしれない。
さて、映像は、もうビックリするほど綺麗なのだけど、流石にオープニングのあのフラクタルというか、マーブリングというかは巧く処理できてないなぁと。
同じように、空もHDRが効き過ぎて、ちょっとした違和感。
しかし、期待以上に「狙われた街」はリマスタの甲斐があるのです。
改めて見て、あの話のカット割りは今でもまったく古びていないというか、今見てむしろ新しくすら見えるのだから、恐るべき実相寺昭雄。
不意にワンカットで撮ったり、太陽がむしろ恐怖の対象に見えたりとか、本当に見事。
一カ所、どうやって撮ったのかわからないシーンがあって、魂消てしまいました。
あと、「ウルトラ警備隊西へ」で、キングジョーをライトンR30爆弾で倒すシーンはスクリーン背景で撮ってて、おっ!と思いつつ、肝心のスクリーンに皺が寄ってるのです。
これだからテレビは!といった。
総じて、結論としては、俺、全然セブン見てないかもしれない!という衝撃の事実で、イマツブに入って、全話見るべきなんじゃなかろうかと。
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