ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 GRAND FINALE、どれを見ましょうか?って、幻の3作で一番見たかった「
おかしなおかしな大冒険」を見ました。
未ソフト化&4Kリマスター版による51年ぶりの劇場公開作!
やったー!!!
武蔵野館着いたら、なにやら案内されている外国人。
もしや・・・
「ある一生」の監督?
ジャン=ポール・ベルモンドで関係性が生まれた老人カップル?とか、なかなかな光景が繰り広げられる武蔵野館。
オイラも
久々に席も間違う大惨事。そして、映画自体も
大惨事(笑)ヒデェ(褒めている)
オープニングの鮫映画にしては雑な感じから、中途半端なグロ描写の連発に、最後の方まで来ると、ずっと
ヒデェヒデェ。ヒデェヒデェ。言ってたのだけど、周りの人が真面目に見てるので辛い。
もうさ、
応援上映とかしようよ。辛い。
頑張れカルポフ as ヴィットリオ・カプリオーリ!とか言おうよ(酷い)
タイトルの意味はよくわかりました。
たしかにおかしなおかしな。そりゃ、ソフト化されないわ(笑)
メタ構造だとは思わなかったのだけど、結構しっかり入り組んでいて、物語がどこに着地するのかわからないまま最後まで連れてかれるのだけど、ググったら「支離滅裂」とか書いてる人もいるが、どっちかっていうと
よく出来ているなぁと。
物語の筋は酷いけど、映画はウマいわぁっていう。
スパイ小説側がグダグダになるのは、当然、メルラン as ベルモンドの精神性の反映なわけで、カルポフ/シャロンへの嫉妬の炎を燃やし、散らかした原稿をバラ撒いて発行人との関係を切り捨てるぐらい、なにも
普通のことじゃないか。
それはベルモンドの肉体の説得力に寄るところが大きいのだけど、エロさも含めて、ある種の極めてルパン的な展開と演出によるんじゃないかと。
しかもベルモンドだから、アクションは全部自分でやってるわけだ。
恐ろしい。しゅごい。格好いい。
でも、筋は酷い(笑)
もう、なんなのだ。この映画。
そして、ヒロインのタチアナ/クリスティーヌ as ジャクリーン・ビセットが、もう抜群の抜群にセクシィで知的なのだ。
超いい女だけど、最後にはコメディまできちんとやりこなすのだ。
<font size=“5”>なに?最高じゃね?</font>
ただ、そのコメディの件が酷いのだけど。
つまり、
最高で最低なのだ。なんだ、いい映画じゃないか!
松浦美奈の字幕もしっかりやりきってるので、よくぞまぁ訳したと。
音楽も、なんでラテンなのかと思ったらメキシコが舞台で、メキシコのピラミッドをヘリコプター撮影してるとか、もう「世界ふしぎ発見!」かよ!みたいな感慨も。
上映時間1時間35分。
あ〜あ、酷くて面白かった。