「
愛国者に気をつけろ!鈴木邦男」の再上映があったので、久々にポレポレ東中野へ。
主題歌が頭脳警察の時点で明白ではあるんだけど、無茶苦茶カオスで面白い映画。
監督自身が仰ってたけど、
三島事件がこんなにも重要事だとは知らなかったし、一水会があんなにも森田必勝に依拠してるなんて知らなかった。
つか、
森田必勝って誰?
つかね、鈴木邦男に対する理解がまったく正しくなかった。
もちろん、もともとがそんなに詳しかったわけじゃないけど、話を聞いてると、なにやら思想が凄い俺に近い。
ヤだ。わたし新右翼なのかしら?
ってのは冗談として、鈴木邦男が重視してるのは
自由であり多様性であることで、本当にビックリした。
そして劇中、雨宮処凛が言っているとおり、鈴木邦男があんなに柔らかい人だとは思いもしなかった。
たぶん、ターニングポイントは野村秋介の自殺なんだろうなぁ・・・
いずれにせよ、ネット右翼を馬鹿にし、「ザ・コーヴ」に反対する右翼に自分を「朝日新聞の太鼓持ち」と言わせる鈴木邦男。靖国神社で鈴木邦男にビラを渡す右翼。
なんてカオスなんだろ。
生長の家信者に生まれて、日本会議になりきれず(現実として、生長の家も日本会議から距離を取っている)、「左右を弁別せざる」と左翼と右翼を往復して、オウムやサブカルと接近しつつ、でもやっぱり森田必勝と三島由紀夫に対する罪の意識を拭いきれない。
そう、松本麗華があんなに出てくるとも思いもしなかった。上祐も。
無茶苦茶なんだけど、
それこそが日本という気もする。
だって、みやま荘なんてあんなボロアパートに住んでんだぜ。1Kぐらい?(パンフ見たら1LDK)6万は高いだろ。アレで。
たしかに焼き討ちに遭って追い出されないのは大事だけど。
しかも鈴木邦男ガールズとか。
たしかに、ちょっと頼りない可愛いおじいちゃんに見える。
けど、鈴木邦男なのだ。
凄いよ。日本ってこんなにも自由な国なのだ。
どうして硬直した思想に振り回される必要があるんだろ?
超楽しいじゃないか!