どついたるねん!どついたるねん!
ってことで、「
AKAI」見ました。
主題歌、SHINGO☆西成はわかるし良いのだけど、そこは
どつねんであるべきなんじゃ?
っていうオタクの心境はともかく、この映画の面白さは、
圧倒的な赤井英和のボクシングにあるわけで、これをリアタイで見てたらテンション爆上がりなのは請け合いなどけれど、じゃあ、最後のあの試合前の三ヶ月失踪について詳細を聞かないのは、映画というか、ドキュメンタリーとして
不誠実というか物足りない。
いや、そこは掘ろうよ。息子なんだし。
おまけに、エンドロールの最後で監督名が止まったぜ。
久々にそんなの見たからびっくりだ。
いや、そうじゃなく、
赤井英和のボクシングは面白い。
とくに、あの唯一の世界戦は痺れることこの上ない。
逆にいうと、ボクサーとしてはあそこで終わったのが明確。
なので、アディショナルな試合に燃え殻みたいな人間が立ったら、そりゃ怪我をするよ。死にかけるよ。
抜群に恐い。
格闘技は心技体が揃わないと駄目だという。
じゃあ、その切実さや追い詰められっぷりが、ちゃんと描かれているかというと足りない。これでは家族ドラマであって、本来あるべき詰めが足りない。
ドキュメンタリー映画の愛って、甘やかすことではないと信じる。
予告の「止めてくれ」も結局肩透かしだったしなぁ・・・
なので、映画としては3点台なのだけれど、
何度も言うようにボクシングは面白い。わかっている試合でも面白い。
もっと裏のドロドロをちゃんと描いてくれれば・・・そのためには他人が監督すべきだったんだろうなぁ・・・
パンフを読んでると、監督自身はホンノリその点自覚的にも見えるが。
なおなお、なんでスペシャルサンクスに坂東玉三郎いるのか?思ったら、メインアートの赤井英和撮ったアラーキーとつないでくれた人なんですね。しかも、写真所有者。
凄いところで繋がるのね。