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洋画

作品名記述者記述日
アメリカン・ユートピア唸るバクテリア2021/07/08★★★★

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トーキング・ヘッズ!トーキング・ヘッズ!
デイビッド・バーン!デイビッド・バーン!
と、「アメリカン・ユートピア」見ました。
ちなみに、みんな大好きスパイク・リー監督なせいか、スチャダラパーが宣伝に駆り出されまくってるけど、空虹さんとは一緒に見ておりません。ええ。
閑話休題。
ようやくリニューアル後、初渋谷パルコだけど、WHITE CINE QUINTOはスクリーンのレイアウトがなかなかサプライズでオモロ。
席の感じというか、箱の雰囲気がライヴハウスというかライヴバー感ある。
それはともかく、前の席と距離もあるせいか、フカフカの椅子にドスドスといい音が体に当たると、眠くて仕方ないという病・・・
ああ。楽しいけど眠かった(歳)
というか、あのまま寝てたかった・・・
ミュージカルというか「ライヴエンタテイメント」ってのが適切なネーミングな気がするけど、この映画はやっぱり席を立って見たい
途中途中、劇中最前列に座ってるおっちゃんが立ち上がって、オーヴァなリアクションしてるのだけど、あのおっちゃんみたく、ちゃんと体を揺らしたい
座して見る映画ではない。
もちろん、スパイク・リーらしい妙なカット割りが頻発するし、アンコールで初めてカメラ写るけど、あのサイズのカメラでこの画が撮れるんだから、現代文明は本当に素晴らしい。
よく見てると、何日かかけて撮ったのをつないでるのに気付いた。
にしたって、オーディエンスのリアクションが、やはりアメリカ。どのカットでも盛り上がりっぷりが素晴らしい。
演者も客も絶対楽しいヤツじゃないですか。曲わからなくてもOKと。
まず、映画として絶対的に必要なライヴ感がある上で、終盤の展開ですよね。
トランプという存在が201X年代アメリカにとってどれだけ大きく、その上で、BLMからアジアンヘイトに到る中、あのシーンを出す意味。

当然、2020年以降に公開する以上、家族とともに顔写真を提示するのは必要なカットに違いない。
世界中から集めた楽団。
ボビー・ウーテン・3世のベースも良かったのだけど、アンジー・スワンのギターが素晴らしい!
あとは、ドラムをパーカッション5人に振り分けるアイディアが絶妙。
エンドロールは本編で言及された「Everybody’s Coming to My House」の合唱団コーラス。
スタイリッシュにニューヨークの街を自転車でバンドメンバが走り抜ける。
冷静に考えればわかることだけど、「アメリカン・ユートピア」というタイトルにおいて、「ユートピア」という字が天地反転している意味。
そして、最後に「ユートピアはYouからはじまる」のメッセージ。
アメリカでエンタメをやるには、無邪気でいられない。
それを安直に「ポリコレ」と言ってしまうのは、たぶん、ちょっと違うのだ。
あと、これの日本版見たいなとも思いました。
誰ならできるべ?って考えると、一瞬、渋さのことが頭に浮かぶけど、あのフリーダムさは本質が違う。
素直な線だと佐野元春がやってくれれば!とは思うんだけど、日本のロック・フォークでダンスしてくれそうな人がなかなかいないので、SKY-HIとか、ラッパーをチョイスした方がいいのだろうか・・・
いっそ、スチャもナタリーのインタヴュで言ってたけど、小沢健二あたりに無理矢理やらせるのもありか?
MCのが長そうだなぁ・・・
スパイク・リーの向こうを張るのは、タケイグッドマンだろうから、スチャでもいい気がするけど、踊るの嫌がりそうなので、いっそ、RHYMESTERか?
アトロクの感じだと、似たようなことやりそうだけど・・・

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