「
アクト・オブ・キリング」見てきました。☆4.5。
正直、最初は
見ててつまんなかったんですよ。
ある種の地方豪族残酷談の類型に見えちゃって。
でもね。国営放送で、共産主義殺戮を嬉々として話してるあたりから、
リアリティの濃度が違ってくる。
間接的に人を殺した人と、自分の手で人を殺した人の差ですよ。
殺人者による殺人談で、殺人演技なわけじゃないですか。
なんか、厭な怪談でも読んだか見たあとのような、レバーブローだけひたすら食らったかのような見終わった直後。
エンドロールの時間も無しに、場内から出れるほど、俺、タフじゃないッス。
そして、
屈指のゲロ映画。
なんだべ。あの歳でいきなり凶悪な罪悪感に襲われたら吐くしかないわな。
たしかに。そして、憐れみを覚えてしまう生意気な自分。
あ〜あ、森喜郎とかナベツネとか、小物だけど俺の前の職場のボスとか、こういう罪悪感をどうやったら与えられるんだろう?
そして、きっと俺もいつか、過去に復讐されるんだろうな。
誰も殺してないけど。きっと。きっと。