夜の六本木ヒルズは遭難するとわかっているのにもかかわらず、またもや仕事帰りに六本木ヒルズへ向かって「
手塚治虫 ブラック・ジャック展」見ました。
いや、もう怖い展示だった。
各話2ページぐらいずつとは言え、原画で読めるんだぞ。BJ。
しかも、第1話「医者はどこだ!」とか第13話「ピノコ愛してる」とか、原画で読めるんだぞ。
全ページ。
第12話「畸形嚢腫」や第11話「ナダレ」の見開きとか、原画展示されてたら見るじゃん。見ささるじゃん。読まさるじゃん。
メイン展示の〆が連載の最終回。「人生という名のSL」なのも良い(そのあと3話原画全ページ展示が続くのだけど)
結果、2時間ですよ。
近年稀に見るぐらい長時間滞在した展覧会ですよ。怖い。
しかも、閉店前の2時間ですよ。俺いたの。
こんなの日中いたらどんだけ時間かかるのか、あるいは、諦めてスタスタ見るかのどちらかですよ。
にしたって、見ればだいたいBJについては
見れば思い出すとわかったのだけど、しかし、それよりも改めて、展示解説にも書いてはいたけど、驚愕の
読める具合。
もちろん、チョイスしてるからでもあるんだけど、1mmも読めないコマが存在しない。
これがマンガだ!というより、
これが手塚治虫だ!といった。
途中途中で、1コマなのに思い出して泣きそうになったのは秘密だ。
いくつか、見たことある資料もあったけど、今回白眉だったのは、手塚治虫の博士論文ですかね。あと、講義ノート。
それと、久々にマジマジと手塚眞見たら、流石に老けたな。
いずれにせよ、圧倒的な原画力はやはり凄いです。
時間が無いから下絵描いてないんだろうなみたいな原稿や、気が触れんばかりに修正の入った原稿もあって、どちらも「
これぞ手塚治虫」と思うこと請け合い。
あと、ちゃんと、虫プロ倒産話に言及しているのは、BJの経緯でもあるので、逃げてない感がよろしかったです。
なお、グッズは物足りなくて、結局いつものマグネットとピンズだけ買いました。