雑感・レヴュ集
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映画

作品名記述者記述日
ベッカムに恋して唸るバクテリア2004/05/06★★★★

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空虹ならジェンダーだとか、エスニックだとか、同性愛だとか小難しい言葉を並べてああだこうだと語るのだろうけど、俺は違う。
そんなわけで、冒頭に書くべきフレーズはこれだ!
お前はフットボールを愛しているか?

キッカケはいつも死ぬほど簡単で

スキカウの隠れた名曲「キッカケ」にこんなフレーズが出てくる。
たしかにキッカケはいつもたいしたことがなくて、とくに行き当たりばったりで生きている俺みたいな人間は、本気でどうでもことが人生を変えていく。
ここではそれがベッカムだった。ただそれだけ。
それのなにがいかんのですか?

玄人ぶりたい人はよくこういうミーハ的な導入を嫌うのだけれど、U・Bも口では結構言っちゃうのだけれど、実際自分の入りは結構ミーハ的だったりする。よーするに、昔の自分を見てるようでハズいのですな。
でもさ、どんなミーハ的でも、自分より深く入り込む人がいるわけですよ。
だって、結局最後はアメリカに留学しちゃうんだぜ。今、WMLS中止しちゃってるけど(ドクロ)

最後のFKシーンはさすがにどうかと思う(笑)けど、でも全体的にフットボールシーンはリアルである。
少なくともU・Bよりはフットボールが上手い。
しかし、それは些末なことに過ぎない。ここまで何度となく反復してきたように、この映画最大の魅力は(あえて気持ち悪い表現を使うなら)フットボール愛である。
だからすべてのフットボーラはこの映画を見なくてはならない。

好きなことを好きな気持ちだけで続けることは出来ない。
現れる障壁は時間だったり金だったり戒律だったり恋だったり。
ストイックに言えば、それは試練である。好きな気持ちを試す試練である。
だけどだけど、ホントは試練なんかじゃない。試練という言葉はあまりに自己満足的すぎるから―
こちらが好きなように相手も好きなのである。こちらを。ただ、どうせ好きになるなら、自分を滅茶苦茶好きになってくれる人を好きになりたいだけ。
それは試練でなく、単に好きを形にする作業に過ぎない。

最後まで形にした人だけに、フットボールは微笑むのだ。

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