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カラヴァッジョ展唸るバクテリア2016/05/19

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世界遺産登録ほぼ確実になったらしい国立西洋美術館で、「カラヴァッジョ展」見てきました。
メインは最近真作と認められた「マグダラのマリア」だったんだけど、やっぱり「メドゥーサ」の振り切れてる感というか、盾にカンヴァス貼り付けてギャグかます「やっちゃうぞ!」感が、さすが人殺しちゃった人は違うと(待て)
「マグダラのマリア」描くぐらい反省してますよ!っていう、わかりにくい弁明とか弟子に気づかれなかったキリスト描いて、憲兵に中指立ててる感じとか、頭おかしい人はスゲェよ。どうかしてるよ!(誤読が過ぎる)
あとは、最後の「エッケ・ホモ」見て、常々中世画や宗教画見るたび考えさせられる「キリストの腹筋は割れていたのか?」問題ね。
一回だけ、中年腹気味のキリスト見たことあるんだけど、基本的に、腹筋割れてることが是という価値観が支配的なんじゃなかろうか。西洋。
カラヴァッジョ以外だと、マンフレーディの「キリストの捕縛」におけるキリストの表情は、なかなか趣深いというか、マンフレーディはキリストがなにを考えてたという理解で、そんな表情させたのかなぁと。
いくつか妄想を繰り広げてみたりみなかったり。
あとは「長崎におけるフランシスコ会福者たちの殉教」ね。
ザ・宗教画!って構図もだけど、秀吉のキリスト教弾圧の衝撃がうかがえるし、そこで日本人どころかアジア人らしいのすら一人ぐらいしか描かれてないヨーロッパ感ね。
つまり、あくまでも殉教は宣教師にのみ捧げられている。
ギリで行ったのとそこまで期待してなかったので、上の階上がる時には残り15分ぐらいで、最後駆け足にならざるを得なかったのが悔やまれました。
140分待ちの若沖見に行って、くたばり損ないの吐いた息を吸うよりは、よっぽど金の価値がある展示だったかなぁと。

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