雑感・レヴュ集
メタセコイア
音楽
ミュージシャン | 記述者 | 記述日 |
Coccoラストライヴ | 唸るバクテリア | 2001/04/21 |
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OP一言もしゃべらぬCocco。
「演出か?」
そう思うも束の間、Whiteberry(相変わらずVo.ブスやな・笑)が終わると
Coccoの姿は無い。いや、シングルランキングの時にはまだあったかな?
閑話休題。
アルバムランキング5位だったか6位になるも、Coccoの姿は無く、
タモリがカメラに「おめでとうございます」と言うのみ。
清貴ののち(だったよね)Coccoようやく登場。
タモリとMC。ここでかなり重要な発言をするが後述。
CMののち本番。「焼け野が原」 唄う。
アウトロで一度顔を手で隠したのち、カメラに手を振るが、
それはOAカメラではない。
アウトロ終わり切らぬ内に駆けだし、そのままスタジオOut。
感想。
はっきし言って、残酷でした。OPの段階で既に。
華原朋美(漢字あってる?)が一緒に出てたから
余計にそう感じたのかもしれませんが。
まるで公開処刑も同じ。
そして、MC。
TVが嫌いだと言うことは周知の事実でしたが、なにより強烈だったのは親戚の一言。
「『お前の親戚バカだ』言われるからTV出ないで」
発言そのままじゃないかもしれませんが、本質的な意味の違いはないでしょう。
これは強烈です。
日本には根深く差別意識が残っているとかそういう次元の問題じゃありません。
あれだけの曲を書けるCoccoを「バカ」と言い捨てる人間、
そして、
それを恥ずかしがる親戚がいることが問題なのです。
ちなみに、このMC中に「絵本を描く」という発言が本人の口からありました。
周りの環境は想像よりも精神を破壊します。
Mステにしてはかなり大きめなバンド構成で歌われた「焼け野が原」。
深読みしすぎかもしれませんが、歌詞にははっきりと
「やめたい」意思が表れていました。
誰かに側にいて欲しいとも。
何故、あそこまでストレートな歌詞を見せられても、
事務所はCoccoをTVに出したのでしょうか?
金のため?それなら、無理して今出すよりも、もっと、長期的に運用した方が
間違いなく稼げます。
明らかに、Coccの事実上の引退は事務所の責任です。
そして、Coccoを沖縄から出してしまった親の、
無責任な発言をした親戚の責任も同様に大きいです。
過去、彼女の歌詞には明らかに心理的な脆さが出ていました(椎名林檎もこの傾向が強い)。
芸能界に耐えきれなくなることは自明でした。
そう、まるで週刊少年ジャンプの漫画家のように、Coccoは消えていくのでしょう。
別にCoccoのファンというわけではありませんが、いい曲が聴けなくなるのは音楽好きとして、
無念です。
※Coccoの引退に関して
ここで軽い議論を行いました。興味のある方はご覧下さい。