面白いか面白くないかだと面白くないんですよ。
ただ、今回初めて気づいたけど、リアルすぎるとダメなんだわ。俺。
ドキュメンタリィですらフィクションであるという、映像というか、観察者ありきのコードを前提に受け取るには、ちとヘヴィ過ぎるのだよ。
とくに数年前まで地方豪族の下で働いてた身としては、傷口に塩を塗るというか、山葵を塗り込むというか、痛くない傷跡の痛さを思い出させるというか。
OPの買い物シーンからすでに狂ってる世界だけど、その世界は今住んでいるこの地面と地続きで、普通に狂ったロジックで、狂ったことを言って、やってのけるっていう。
出てくるどんな台詞も狂ってる世界には真っ当で、だから、全然笑えなかったりする。
俺、これに近い台詞言われたことあるし。的な。
さすがに人殺しはしなかったけど、あのままあの職場にいたら犯罪の片棒は担がされただろうし、実質的に人を殺しかねなかったと思う。
むしろ、笑えるのは血みどろで滑って立ち上がれない的な
動きだったり。
パンフに出てたプロデューサの会話とか見ると、愛子の言動が一致してないっていうけど、この「狂った世界」というコードではむしろ真っ当な判断で生きている人っぽかったなぁ。
あそこでキスしないのは間違いでしょう。
なんか笑えないのは、
俺がいた世界がやっぱり狂ってたからなんだなぁっていう。
たぶん、どこの職場とかにもあって、中途半端な独裁系経営者の下で働いた人たちは同じよなこと思ったりするんじゃないだろうか?
だから、最後に村田が譫言で言い訳めいて親父の虐待みたいなことを思い出させるのはちょっと気にくわないというか、そこに言い訳を求めないで欲しかったなぁとか。
閑話休題。
エロいのは良かったよね。ホント。
OPから谷間・ミニスカなのだからもうOKなんだけど、やっぱり神楽坂恵のおっぱいは
揉み甲斐がありそうで、でんでん役得もいいとこだなぁと(ヲイ)
あの落ちた瞬間の表情は、S心がかなり刺激されました。
黒沢あすかはSEXシーンもエロくはあったけど、むしろ、吉田の件で詰められてる時に
レズプレイしてるのが興奮した(ヲイヲイ)
でもって、上にも書いたけど、完全にキチガイではあるけれども、血みどろのキス顔が可愛くてどうしようかと思いました。
なるほど。ポール・バーホーベンか!
パンフに出てた井上三太の評にわりと同意な感じなのでした。
以下、タマフル聞いてて思い出したのだけど、
「 旨いコーヒー点ててよ 」
って言ったんですよ。村田。
まず最初にツッコむところは
コーヒーは点てるんじゃねぇ。淹れるんだ!
ってとこなんですけど、もう一点は当然
旨いコーヒーってインスタントかよ!
っていう。
なんだろ?この手の味覚の狂いっぷりというかが、リアルに狂っててスゴい厭だった。
宇多丸の言う「ガハハ系肉食親父」が完全にトラウマになってる気がする。
なんだろ?それとも俺は綺麗好きすぎるんだろうか?