雑感・レヴュ集 メタセコイア
洋画

作品名記述者記述日
エル ELLE唸るバクテリア2017/09/21★★★★

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空いてる映画館最高!な感じで、20:30上映回のせいもあってか、
ガラガラだった「エル ELLE
にもかかわらず、隣の席に人が来たので、ちとショックだったのは秘密だ。
予約した時は両サイド開いてたのだが・・・
って、そうじゃなく。凄い映画。ビックリ。
オープニングからタイトロープをずっと真っ直ぐ歩いて行くので、ずっとドキドキしながら見てました。
イザベル・ユペールはまさしく名演だし、乳首綺麗だし、エロいし、アレで64だったら全然抱ける!みたいな気にもなるんだけど、それ以上に凄まじいのは、ノンバーバルなのも含めて、映像作品らしいやりとりというか、コミュニケーションの緻密さ、濃密さ!
表面的な淡泊さというか、ドライさの奥で、繰り広げられた意志の強さと、運命の強固さみたいなものは、まるで組み手や剣劇のような素晴らしさ。
こういう芝居だったら、多少重たい設定や展開でも、何度も見れるなぁと。
とくに、レイプ犯(超早漏!)が割れてからの後半パートの斬り合いというか、一歩踏み間違えればいろいろ台無しなのをさらりと乗り越えて、振り返ったら、半歩踏み外したら奈落の底だったヒャー!な展開は、終わらせ方の凄まじさ(その直前の引っ越しシーンにも戦慄!)に帰結してるようで、エンドロール前のタイミングで、シレッと帰るタフな客とかも含めて、世の中恐ろしいわ!と。
「モラルハザード」とパンフ筆頭に書き回ってるけど、全然そゆ映画ではないと思うのだがなぁ。
どちらかというと、孤立と孤独の映画のような。
ちなみに、隣の隣がいい匂いするおねぇーさんだったから、終止いい匂いがしてテンション上がりました。余計に。

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