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木彫り熊の申し子 藤戸竹喜唸るバクテリア2021/09/22

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まさかのムネオ日記を見たのがキッカケで「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜」行きました@東京ステーションギャラリー
これが凄い。宇垣さん a.k.a 総裁だったら「ちゅごい」って言うぐらい凄い。
ここ数年見た展覧会の中で断トツの衝撃。
圧倒的な存在感と緻密さ。
単なる土産熊の類でしょ?みたいに軽い気持ちで来たのだけど、全然桁が違う。
入った直後の「熊と葡萄のレリーフ」のかわいさで、そっち系?思ったところに、歴史上数々の仏師が彫ってきた仏像を見てきたけど、いっそ恐怖すら抱くような「樹齢観音像」が出てきて、これは違う。単なる立像の展示ではないと悟る。
で、「鹿を襲う熊」のダイナミズムと、「熊、じゃれる」や「白熊の親子」のキュートさ。
なにより、なんで狼?思ったら、北大でエゾオオカミの剥製見たから、狼を蘇らせようとしたという事実!
オオカミは、最後の大叙事詩に続くんだけど、その間に、「ラッコ、潜る」のアクロバティックさや、「いくら積めば手に入るんだろう?」と、本気で思ってしまった「ザトウクジラ」の木目まで完璧に織り込まれた流線型。
んで、「求愛」「全身を耳にして」「川の恵み」という大きさまでもをたたえる、鶴雅リゾート所有の数々!
「フクロウ祭」まで持ってるんだよ。あそこ。
流石、阿寒湖の高級ホテル。
写真撮影もちろん駄目だったのだけど、鶴雅に行けば写真撮れますかね?
当然のようにしゃがみながらアングル探して見てるのは俺ぐらいしかおらず、何度となくカメラを取り出そうとするのこらえました。
「ロブスター」「ヤシガニ」「サワガニ」「ワラジエビ」の4体なんて、このまま盗んでやろうかと(待て)
で、エゾオオカミの最期を描く「狼と少年の物語」のぐったりする救いのない終わりと、見事さ。
50分ぐらいだったんだけど、超ハイカロリー。
受け止めるというか、受け止めるのにちゃんとエネルギを使わないと、圧倒されるし取り込まれてしまう。
藤戸竹喜は2018年に亡くなってるのだけど、どうして今まで知らなかったのか?信じられない。
すくなくとも、俺の語彙ではこの展覧会で得た感慨をちゃんと表現できない。
凄いですら安すぎる
馬鹿にしながらでもムネオ日記見てたから、この展示を知れたので、ムネオにすら感謝の意を抱く。
良かった。今回見れて。知れて。

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