「光」を聴いていてというか、唄う峯田を見ていたら、
俺、この人のこと好きなんだと自覚した、銀杏BOYZ「日本の銀杏好きの集まり」
そう、たしかにあの作為的なパフォーマンスに対する醒めた感覚をずっと抱えつつ、最初の四曲で周りの若人(しかし、リーマンの模様)が気合い入って盛り上がるのを冷笑的に眺めていたのが、気つけば右腕を振りかざしていた自分に、笑顔の峯田に、峯田の声に、
俺はこの人のことが好きなんだと、今更ながら得心というかなぐらいに、納得がいった。
やはりクライマックスは、一番歌ってきた「BABY BABY」で、
「
村井君、あびちゃん、チン君、浅井君、斉藤正樹 」
と、前メンバやマネージャだった友人たちの名前を上げていったMCであり、初めて聴いた時に村井君が言ったように、いい曲を初めて唄うかのように歌う峯田と、今のメンバとして紹介されたサポートの四人のいい顔であり、続いた「新訳 銀河鉄道の夜」での、まるで武道館をプラネタリウムにしようかというような照明。
そして「光」で太陽が昇る・・・
あまりの手応えからか、「光」のアウトロでメンバとハイタッチをする峯田を斜め前で全力でライヴを楽しんでたのに1時間で帰ってしまった女の子は見ていない。
たしかに、ここ数回見てきた武道館ライヴの中で、一番統制が取れていないと感じたライヴではあったけれど、図らずも峯田がMCで言っていたとおり、
各々が各々の孤独を抱えたライヴだから、それは正しい姿だったのかもしれない。
昔は、「幸せになったらライヴに来るな」と言っていた峯田は、見えないからと客を蛆だゴキブリだとdisった峯田は、しかし、また会おうと言い、ずっとロックバンドだと言った。
今までの人生で3度あったターニングポイントの1つが、今日の武道館だと言った。
ゴイステから20年経って、初めて日本を背負った峯田は、自分をマラソンランナーなのに100m走の走り方と喩えた峯田は、もしかしたら、これからが成長期なのかもしれない。
とりあえず、
大好きです。
セットリスト(ソース)
- エンジェルベイビー
- まだ見ぬ明日に
- 若者たち
- 駆け抜けて性春
- べろちゅー
- 骨
- 円光
- 二十九、三十
- 夢で逢えたら
- ナイトライダー
- トラッシュ
- I DON'T WANNA DIE FOREVER
- 恋は永遠
- BABY BABY
- 新訳 銀河鉄道の夜
- 光
- NO FUTURE NO CRY
- 僕たちは世界を変えることができない
- en) 人間
- en) ぽあだむ
- en) もしも君が泣くならば
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