外れの予感は漠然とあるものの、予告編とかポスターとかにも使われてるカレン・ギランの立ち姿を見たら、見ずにはいられない「
ガンパウダー・ミルクシェイク」見ました。
☆3.75は用意してないので☆4。
なんか、年に一本は必ずミシェル・ヨー出演作を見ている気がする。
劇中。ラストのワンカット長回しに見せているスローモーションは、完全にギャグですからね。笑わざるを得ない。
アクションスターなのはわかっているけど、還暦のウェイトレスコス。秋葉のメイド風俗でもないぞ。そんなの。ミシェル・ヨーへのリスペクトが強い。
♪たんたか たたたた たんたんたん
なんてメロディを必死で叩き込まされる映画です。ありがとうございます(間違い)
思ってたりより、
楽しいゴア描写!
しっかし、スカジャンという衣装の意匠の強さは、改めて見るとヌけてるなぁ。
虎のアイコンの素っ恍けっぷりもあるけれど、予告ですり込まれていたにしろカレン・ギランの収まりっぷりは尋常ではない。
素直に、超カッコいい。
パンフの王谷晶(同い歳!)も書いてるけど、
カッコいい女の子がカッコ良い映画って、それだけで充分元が取れたというか、
嬉しい気分で帰れるから良いですよね!
筋のツッコみどころより、全体の意匠を楽しむ映画で、楽しめたからOKなんだけど、しいて言えば、馬鹿はもっと馬鹿っぽく死んだ方が映えたかなぁ。
結構馬鹿ではあるけれども。
いや、結構多重循環描写があるので、映画的にもウマいんですよ。ただ、そこはこの映画の本体ではないというか、
オマケでしかない。
エラい人にはそれがわからんのですよ。
たぶん、物足りないのは選んだロックナンバーなのだ。
せっかくそこまでジェンダーを意識したガジェット(わかりやすいところは、女性作家と武器のマッチング)や、日本的なガジェットを選ぶのであれば、
やはり女性ヴォーカルのロックが必要なのだ。
おそらく、白人社会で一番足りないのがそれ。
結局のところ悲しいかな、ジャニス・ジョプリンしかいないのだ。あのシーンで、ジャニスを聴かせるのは映画的展開にも1000%正しいのだけれども。つか、
アガるよね!
ヲタ的だったり、タランティーノ的であるならば、チボ・マットや少年ナイフでいいじゃないか。
たぶん、少年ナイフはこの映画にあうぞ。
正直な話、その程度のヲタでしかないのだ。そう見えた。ヲタとしてはもう終わってるよな生活送ってるけど、「性根がヲタ」的には物足りない。
なので、面白かったのだけど、1掛ける1で終わってしまった印象で勿体ない。
なお、クロエ・コールマンは良いぞ。
カレン・ギランも良いが、
クロエ・コールマンは覚えて帰ってください。