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作品名記述者記述日
グラン・トリノ唸るバクテリア2009/05/21★★★★

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映画見た!って満足感がある映画でございました。
人種の坩堝たるアメリカ感という、今さらだけど日本映画じゃ絶対に見られない視点が逆に新鮮だったりもしたんだけど、結局のところ、「映画を見た」という感覚はどこのなにをキッカケに生じるのか?って、ちょっぴり考えてみる。
まぁ、ストーリィですわね。まず。やいのやいの言うてもこれが一番重要。
たとえば「グラン・トリノ」を手短にまとめれば、アンチーヒーローがカッコ良く死ぬ話
このダイジェストで食指が伸びる人にとっては人の感想なんてどうでも良くて、ただ見に行って、いい映画見たなと帰ってくればいい。

次になにかったらそりゃ映像ですわな。
この「グラン・トリノ」はCG大連発の派手な映画じゃない。
でも、ホントに派手じゃないかったらちょっと違う。異論は多いかと思うけど、「SW」でもないのに一本の映画でこんだけたくさん肌の色が違う人が出てくるのって、充分派手だと思う
そしてなにより、本来の主役である「グラン・トリノ」がホントに格好いい車としてスクリーンに映っている。
これって重要で、たとえば「グラン・トリノ」がチープに映っていたら、主人公のコワルスキーはホントにタダの偏屈保守の爺にしか見えなかっただろうけど、「グラン・トリノ」が格好いいから、ケツの青いガキが盗みに行くのも命がけで守ってみせるのにも、最低限の説得力が生まれる。

ストーリィ、映像と来ればそりゃ最後は音楽ですわな。
音楽?そんな大量に使われていないです。
がしかし、最後の最後です。効きます。効いてます。そりゃないよってもんです。

そんなわけで、メインとなるべき要素がいいんだからいい映画見た感を得られるのは必然と。
うん。いい映画。ちなみに、俺は泣いてないよ。結構笑ったけど。

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